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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十八話 バイタル=ネット
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からなかった。彼等にとってみればそれは全くわからないことであるからだ。

 オルファンは活動を続けていた。アノーアがコモドに指示を下していた。
「補給作業は終わったわね」
「はい」
 コモドは答えた。
「たった今」
「そうか。では作業要員の引き揚げを頼む」
「了解」 
 作戦準備を着々と進めている。だがそこで艦橋の扉が開いた。
「!?誰だ」
「アカリちゃん」
 見ればアカリが艦橋に入って来ていた。アノーア達はそれを見て少し驚いたがすぐに我に返った。
「ここはブリッジよ。悪いけれど子供は」
「ごめんなさい」
「わかればいいから」
 アノーアはそう言ってアカリを下がらせようとする。コモドに顔を向けた。
「コモド、悪いけれど」
「はい」
 コモドはそれに従い彼女を艦橋から下がらせようとする。だがそれはできなかった。
「まあそう怒らないでくれるか」
 若い男の声がした。
「その声は」
 それを聞いたアノーアの顔が強張った。
「まさか貴方は」
「この子は俺をここまで案内してくれたんだからな」
「君は・・・・・・誰だ!?」
 異変を感じたゲイブリッジが銃を取り出そうとする。だがそれは適わなかった。
 ゲイブリッジの銃が何かに弾かれた。そして床に転がった。
「挨拶が遅れました」
 銃を手にする若い男が姿を現わした。
「私はジョナサン=グレーン。リクレイマーのパイロットです」
「ジョ、ジョナサン!?」
 アノーアはその名を聞いて普段の冷静さを失った。
「ジョナサンだというの!?どうして貴方が」
「フン」
 だがジョナサンはそれに答えずに冷徹な目でアノーアを見据えた。
「リクレイマーって・・・・・・。貴方何時から」
「そんなことも知らなかったのか」
 ジョナサンはそれを聞いて吐き棄てるように言った。
「貴女はそういう人だ」
「クッ!」
「動くな!」
 動こうとしたコモドに対して叫んだ。
「俺の持っている爆薬はこのブリッジなぞ簡単に吹き飛ばすぞ!」
「爆弾まで持って来たか!」
「そうだ」
 ゲイブリッジに対して不敵に答えた。そしてすぐにアノーアを見据えた。
「わかったか!?」
「ジョナサン、貴方という人は・・・・・・!」
 普段の冷静さは何処にもなかった。アノーアは髪を乱し、汗にまみれた顔でジョナサンを見ていた。
「貴女だって嫌だろう?」
 ジョナサンはそんなアノーアに対して言った。
「自分の目の前で息子がバラバラになるのを見るのはな」
「・・・・・・・・・!」
 ブリッジにいた者はそれを聞いて驚愕した。信じられない言葉であった。
「まさか」
「ジョナサンが艦長の・・・・・・」
「ママン、ノヴァイス=ノアの指揮権を渡してもらおうか」
「ジョナサン・・・・・・」

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