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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十八話 バイタル=ネット
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rから、宜しくお願いします」
「うん。ところで」
 彼は今度は勇に顔を向けてきた。
「君のことも聞いているよ。それでだ」
「何でしょうか」
「君に会わせたい人がいるんだが」
「?会わせたい人?」
 勇はそれを聞いて首を傾げた。
「それは一体」
「ノヴァイス=ノアの艦橋に来てくれるか。よかったら」
「わかりました」
「じゃあ俺達も一緒に」
「私も」
「うん、皆是非来てくれ」
 ロンド=ベルにいるブレンのパイロット達は皆艦橋に案内された。勇がまずそこに入った。するとそこには彼がよく知る人がいた。
「ばあちゃん!」
 勇は目の前にいる優しい顔立ちの老婆を見て驚きの声をあげた。
「どうしてここに」
「勇、大きくなったね」
 彼女は孫を見てその優しい顔にさらに優しい笑みを浮かべさせた。
「それに立派になって」
「それでどうしてここに」
「ここにいたら御前に会えると思ったんだよ」
 彼女はそう答えた。
「俺に」
「そうさ。御前や依衣子にね。依衣子は元気かい」
「姉さんか」
 勇はそれを聞いて顔を下に向けた。
「姉さんは今は・・・・・・」
「直子さん」
 ゲイブリッジがここで彼女の名を呼んだ。
「勇君はね、この前まで家族と共にいたんだ。しかし」
「そうだったのかい」
 直子はそれを聞いてあらためて勇を見た。
「御前も色々あったんだね。大変だっただろう」
「いや」
 しかし勇は首を横に振った。
「俺はこれでよかったって思ってるし。それに今ばあちゃんに会えてとても嬉しいんだ」
「おや」
「久し振りに会えたんだから。オルファンにいた時はずっと会えなかったから」
「あたしもだよ」
 直子も言った。
「けれどこれから暫くはこうして会えるね」
「うん」
「あの」
 ラッセがゲイブリッジに尋ねてきた。
「どうかしたのかね」
「直子さんはもしかして伊佐未ファミリーの一員ですか?」
「如何にも」
 ゲイブリッジはそれに頷いた。
「伊佐未翠博士の母だ。勇君の母方の祖母なんだよ」
「そんな人がどうしてノヴァイス=ノアに?」
「私が乗艦を要請したのだよ」
「司令が」
「そうだ。不都合があれば遠慮なく言ってくれ」
「いえ」
 だがラッセはそれには首を横に振った。
「ただ、司令のお知り合いなのですね、それを御聞きすると」
「古い友人だよ」
「左様ですか」
(成程な)
 ラッセはそれを聞いて思うところがあったがそれは口には出さなかった。こうしてノヴァイス=ノアでの再会は終わった。
 ロンド=ベルはノヴァイス=ノアを護衛したままオルファンに向かった。その途中どういうわけか勇は浮かない顔をしていることが多かった。
「ねえ勇」
 それが気になったヒメが声をかけてきた。
「どうした
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