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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十七話 十三人衆
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間の休息を楽しんでいたのであった。
 だが艦橋はそうではなかった。マクロスの艦橋ではグローバルが早瀬やクローディア達を周りに置き周囲を警戒していた。
「今のところネオ=ジオンにこれといった動きはないか」
「はい」
 クローディアがそれに答えた。
「コロニーを護衛する本隊と護衛部隊の他は。ただ戦力が増強されているようです」
「増強か」
「ゼクス=マーキスの部隊も参加したようです。戦力は拡充されたとみてよいでしょう」
「ライトニング=カウントがか。厄介といえば厄介だな」
「はい。ですが予想されたことではあります。そのかわりセダンの門にいるティターンズに対しては南アタリアにおいて我々を襲撃した木星トカゲの部隊を送っているようです」
「あの者達をか」
「はい、北辰衆も一緒です」
「動きが速いな、ネオ=ジオンも」
「それだけ今回の作戦に力を入れているということでしょう」
 早瀬がそれに答えた。
「ですから我々も気を引き締めていかなければならないかと」
「無論だ」
 グローバルはそれに応えながらパイプを取り出した。しかしそれは艦橋にいる少女の一人に止められた。
「艦長、艦橋は禁煙です」
「おっと」
 それを言われて仕方なさそうにパイプをしまった。
「厳しいな、シャミー君は」
「当然です、決まりですから」
「やれやれ。まあそれはいい」
 気を取り直して艦橋に心を戻した。
「各艦に伝えてくれ。警戒を怠らないようにな」
「はい」
「ネオ=ジオンの他にギガノスもいる。安心はできないからな」
「ギガノスは今月に防衛線を張っているようです」
「そうか」
 クローディアの言葉に頷いた。
「ギガノスの蒼き鷹が防衛線の指揮を執っているようです」
「彼がか」
「ただ一つ気になる情報も入っています」
「何だね?」
「ギガノス軍内部で意見衝突があるようです」
「意見衝突」
「はい。まずはその蒼き鷹ことマイヨ=プラート大尉を頂点とする若手将校一派」
「うむ」
 マイヨはその能力と人柄から若手将校のリーダーとなっていたのだ。人望もある人物であった。
「彼等は今のギガノスの上層部に対して不審を募らせているようです」
「上層部と対立しているのだな」
「はい。その上層部の中心人物がドルチェノフ中佐です」
「あまりいい評判のない人物だったな」
「そうですね。私利私欲に対してのみ熱心な人物だと聞いております」
 早瀬の言葉は簡潔ながら辛辣であった。
「おそらく腐敗した上層部とそれに反発する若手将校達の反発でしょう」
「軍ではよくあることだな」
「残念なことに」
 とりわけ軍部の力が強い勢力ではそうなり易い。第二次世界大戦前の日本でもそうであった。大戦後はかなり歪な形ではあるが文民統制となり政治に何か言いたければ
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