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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十七話 十三人衆
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うなのか」
「俺だってそうだからな、よくわかるぜ」
「結局キャオは食べることばっかりね」
「気にしない気にしない」
「食べ物で思い出したんだが」
「どうした?」
「ギャブレーが宇宙に戻ってきているらしいぞ」
「へっ、あいつが!?」
「ああ。何でもポセイダル軍は中央アジアから引き上げたらしい。そして宇宙に展開しているようだ」
「何でまた」
「詳しいことはわからないが。地球を出たのは確からしい」
「へえ、そうなのか。まあまたろくでもねえことを企んでいるんだろうな」
「ポセイダルのやることは全てろくでもないことなのね」
「あったりまえだろうが」 
 リリスにそう反論した。
「連中がとんでもなくて他に何がとんでもねえんだよ」
「そう言われると」
「連中のバックにはバルマーがいるんだぜ。それを考えるととんでもないだろうが」
「それはそうだけれど」
「そういうことだ、リリス。御前もうかうかしてるとまたとっ捕まるぜ」
「驚かさないでよ」
「別に驚かしてはいねえけどよ」
「ならいいけれど」
「まあ二人共落ち着いてくれ」
 ダバが二人を宥めた。108
「いずれにしろポセイダル軍が宇宙にいることは事実だ」
「ああ」
「そうね」
「今も遭う可能性があるのは頭に入れておいた方がいいな」
「そうだな。やっぱりダバは目のつけどころが違うぜ」
「反乱軍のリーダーだっただけはあるね」
「よしてくれ」
 しかしダバはそれには笑わなかった。
「俺は皆と変わらないさ。普通の青年さ」
「そうかね」
「謙遜はよくないよ」
「謙遜じゃないさ。人間ってのは能力差はそれ程ない」
 彼は言った。
「選ばれた人間なんていやしないさ。それを認めると」
「認めると」
「ポセイダルになる。それだけは認められない」
「そうか」
 いささか話が深刻なものとなってしまった。三人の顔は少し硬いものとなってしまった。しかしそこでそれを解す者が出て来た。
「よう、そこにいたか」
「ケーン」
「丁度いいや。ポーカーでもしねえか?」
「ポーカー!?」
「地球のカードの遊びだよ。ほら、トランプってのを使ってする」
「ああ、あれを使ってか」
「やらないか?今俺とタップ、ライトの三人でやってるんだけれどよ。メンバーは多い方がいいからな」
「面白そうだね」
「ダバ、行こうぜ」
 キャオの方が乗り気であった。
「俺達には勝利の女神もいるしよ」
「褒めたって何も出ないわよ」
「へへっ、こういうのは金を賭けるって相場が決まっていてな」
「そうそう」
「勝利の女神がいると違うのさ。じゃあ行こうぜ、リリス」
「それなら」
「ダバも」
「あ、ああ」
 キャオに押されるようにしてケーン達の部屋に入った。彼等もまたそれぞれの方法で束の
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