第三十六話 宇宙へ
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会議の結果ロンド=ベルは二手に分かれ宇宙と地上にそれぞれ向かうこととなった。彼等はまずはマクロスと合流する為南アタリアに入った。
「諸君、よく来てくれた」
アタリアに到着すると浅黒い肌に口髭を生やした男がモニターに姿を現わした。マクロスの艦長であるグローバル准将であった。
「お久し振りです、閣下」
「うむ」
ブライトの敬礼に対して返礼する。
「お元気そうで何よりです」
「君もな。少し老けたようだが」
「それは止めて下さいよ」
ブライトはその言葉に苦笑した。
「まだそんな歳ではないですから」
「ははは、そうだったかな。まあそれはいい」
「はい」
「話は聞いているよ。では早速発進に取り掛かろう」
「はい」
こうして三隻の戦艦が打ち上げに入った。それを三隻の戦艦とマシンが護衛に回っていた。
「いいか」
ブライトは宇宙に出る予定のマシン達に対して通信を入れていた。
「何時敵が来るかわからない。だが宇宙に行く者は敵が来ても時間になったら艦に入れ。いいな」
「了解」
「それまでは護衛を頼む。健闘を祈る」
「わかりました」
「ところで諸君」
今度はグローバルが声をかけてきた。
「何でしょうか」
「新入りのパイロットを紹介したいのだが」
ここでマクロスから五機のバルキリーが姿を現わした。そのうちの二機は金龍が乗っているのと同じ機種であった。
「VFー19か」
金龍がその黒い、三角の機影を見て言った。
「まさかまた参加してくるとはな」
「お久し振りです、大尉」
ここで彼のところにも通信が入ってきた。
「ん!?おお」
「どうも、ガムリンです」
かなり額の広い男が出て来た。
「フィジカです」
もう一人いた。
「御前達か」
「はい、これでダイアモンド=フォース復活ですね」
「また三人でやりましょう」
「おう」
金龍はそれに頷いた。
「また三人で暴れようぜ」
「はい」
「ダイアモンド=フォース!?」
それを聞いたウッソが首を傾げた。
「おう、前に俺が組んでいた小隊だ。マクロスの精鋭だったんだ」
「へえ、そうだったんですか」
「頼りにしていろ、敵の十機や二十機」
「頼りにしてるわよ、大尉」
「任せとけ」
ジュンコにも答えた。彼はかなり上機嫌であった。やはりかっての部下であり戦友と再会できたのがかなり嬉しいようであった。
「あとの三機は」
「霧生隼人さ」
若いアジア系の男が出て来た」
「霧生?あのテストパイロットか」
「はい、少佐」
彼はフォッカーに答えた。
「今回マクロスに配属になりました。宜しくお願いします」
「そうか、あの小僧がな。大きくなったものだ」
「小僧は止めて下さいよ」
「止めてもらいたければ早く一人前になるんだな」
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