第三十六話 宇宙へ
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んだ。
「俺にはあんなでかいの乗れませんよ。あれはちょっと」
「じゃあバルキリーで真面目にやってね。いいわね」
「了解。そっちにはエステバリス隊もいますね」
「ええ」
「彼等に負けないようにしますよ」
「ほう、面白いことを言う」
「あ、ヤマダさん」
「ダイゴウジだああっ!」
ダイゴウジは霧生に本名を言われてすぐにそれを否定した。
「間違えるなっ!俺の名はダイゴウジ=ガイだ!覚えておけ!」
「けれどデータにはヤマダとありますけれど」
ミスティがクールな様子でそれに突っ込む。
「データが間違えているんですか?」
「それはないでしょ」
レトラがそれを否定する。
「クローディアさんと早瀬大尉の作られたデータがそうそう間違っているとは」
「その通りです」
「貴女は」
「ホシノ=ルリです。階級は少佐、ナデシコのクルーの一人です」
「えっ、貴女が!?」
霧生はモニターに出て来たルリの姿を認めて驚きの声をあげた。
「あのナデシコの名参謀が」
「意外でしたか?」
「ま、まあ。それでホシノ少佐」
「はい」
「ダイゴウジさんって本名じゃないんですね」
「そういうことになています。本人は必死に否定していますけれど」
「俺には心の名前がある!」
ダイゴウジはそれに対してもクレームをつけた。
「それがこのダイゴウジ=ガイなのだ!」
「そういうことですので」
「わかりました」
事情を理解した三人はルリの言葉に頷いた。
「あまり気にしないで下さいね」
「はい」
「それよりもダイゴウジさん」
「ムッ!?」
「操縦上手いわね」
「こら」
ポツリと呟いたレトラをミスティが窘める。
「敵が来ています。気をつけて下さい」
「木星トカゲか?楽勝楽勝」
「それだけではありません。あの怪しい人達も来ています」
「北辰衆か」
「はい」
アキトに答えた。
「かなり手強いことが予想されます。皆さんお気をつけて」
「了解」
「そんな奴等の一匹や二匹!」
ダイゴウジがまず飛び出た。
「俺が粉砕してくれる!」
だがここで木星トカゲの集中攻撃を受けた。飛び出た為だ。
「おわっ!」
「言わんこっちゃない」
サブロウタがそれを見て呆れた声を出した。
「ダイゴウジさん、あまり前に出ると危険だぜ」
「我々がフォローする。だからここは下がってくれ」
「チッ、わかたよ」
ナガレにも言われ渋々ながら後ろに下がる。だが敵の攻撃を一撃も受けていないのは流石といったところか。
「とにかく踏ん張るぜ、皆」
八人揃ったところでリョーコが言う。
「こんな雑魚共に手こずっていちゃあコロニー落としを防ぐなんて夢のまた夢だからな」
「コロニーが落ちたら大事ですからね」
「コロニーが落ちてコロ、と死ぬ
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