第三十六話 宇宙へ
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傷むけれどな。それは気にしない気にしない」
「しますぞ」
おちゃらけた三人にベンの怖い声が入ってきた。
「ゲッ、軍曹」
「少しは整備班のことも考えて欲しいものですな、全く」
「そ、それはまあ」
「ほんの少しは」
「もっと真剣に、です。よいですな」
「はい」
流石の三人も彼だけは苦手であった。皆それを見て笑っていた。
「あのやんちゃ坊主共も軍曹だけは苦手のようだな」
「あと大尉も」
「俺もか」
バニングはヘイトにそう言われ意外といった顔をした。
「俺はあの三人にはあまり言ってはいないぞ」
「無言の圧力ってやつですよ」
「ふむ」
「まあうちには大尉みたいな人も必要だってことですよ」
「そういうものか」
「もっと凄いのがこれから現われるかもしれませんね」
モンシアが面白そうに言った。
「もっと凄いのってどんなのですか」
「藤原達よりとんでもないのだったら勘弁願いたいな」
「ちぇっ、また俺達かよ」
「まあ忍がいるからね」
「そういう御前だって相当なもんだろうが」
「何だってえ!?」
「これだからな」
「俺達はそういう役割だけれど」
亮と雅人はダンクーガの中で喧嘩をはじめた二人に対して呆れていた。そうこうしている間に打ち上げまで二十分程となった。
「あと二十分か」
「今回は大丈夫ですかね」
トーレスがブライトに対してそう声をかけてきた。
「ここいらにはこれといった敵もいないし」
「いや、それはわからないぞ」
しかしブライトはそれには懐疑的であった。
「我々の敵は多いからな。こうした時にこそ出る」
「けれど今はどんな敵が」
「ティターンズとドレイク軍はヨーロッパですしネオ=ジオンとギガノスは宇宙、他の勢力は殆ど日本近辺に集まっていますけれど」
サエグサもトーレスと同じ意見であった。
「バルマーもいるだろう。中央アジアではポセイダルと遭遇した」
「あっ」
「彼等は宇宙に戻ったようだがな。それにマスターアジアがまた動くかもしれない」
「あんなのが急に出て来たら使徒どころじゃないわよ」
アスカが彼の名を聞いて露骨に嫌そうな顔をした。
「一人で世界征服できるんじゃないの、あれって」
「御前ホンマにあの人が嫌いやねんな」
「そういうトウジは・・・・・・って十三さんじゃない」
「あまり人を嫌うのはどうかと思うで。敵やっちゅうてもな」
「じゃああれ人間!?」
「そう言われると困るな」
「ちょっと十三」
それを聞いてちずるは困った顔をした。
「それを言ったら何にもならないじゃない」
「けどあれはマジで人間の動きちゃうしな」
「一応可能なことは可能ですけれどね、ああした動きは」
「小介、それは本当か!?」
「はい、人間の持つ潜在能力を全て使った場合ですけれ
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