第三十六話 宇宙へ
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せてやる」
「ひゅう、さっすが少佐」
「イサム、よかったな」
「ガルド、御前はもっと嬉しそうな顔しろ」
「嬉しいが」
「その岩みたいな顔で言っても説得力ないんだよ」
「何かやけに騒がしいな」
他の者達ははしゃぐバルキリーチームを見てそう呟いた。
「それはそうだろうな。昔のメンバーが揃ったんだし」
隼人が言った。
「俺も自分と同じ名前が出て来て少し驚いているがな」
「前から思っていたが御前の名前って何か変身しそうだな」
「それはどういう意味だ」
武蔵の突っ込みに苦笑する。
「いや、何となくな。そう思ったんだ」
「前から言われるな、それは。どういうわけかわからんが」
「格好いいってことじゃないのか?俺も言われるぞ」
宙が言った。
「何かどっかの作家みたいな名前だってな」
「そうなのか」
「もっとも俺は小説なんて書くどころか読むこともあまりないがな」
「漫画ばかりだな、そういえば」
「そうだな。特に野球ものか。妙に懐かしいんだ」
「じゃあ今度俺とバッテリー組むか」
弁慶がそれを聞いて申し出てきた。
「一緒に魔球を開発しようぜ」
「よし、それでメジャーを目指すか」
「おう」
「宙さん、それじゃあロンド=ベルはどうなるのよ」
「ミッチー」
「野球もいいけれどまずはこっちを優先させてよね」
「わかってるさ、それは」
「どうかしら。宙さんって勝手だから」
「おいおい」
まるですねた恋人を宥めるようであった。だが宙と弁慶は妙に馬が合っていた。ミッチーはそれを見て嫉妬を感じたのかも知れない。
彼等がそんなやりとりをしている間に三隻の戦艦は打ち上げ準備に入った。マクロスも一緒である。
「それでは行くか」
「はい」
ブライトがグローバルの言葉に頷いた。
「打ち上げまであと三十分」
「あと三十分」
「こうした時にいつも出て来るのよね」
ルーが少し嫌そうな顔をして言った。
「今度は何処のどいつが出て来るのやら」
「ここらにいたっけ」
エルがそれを聞いて尋ねる。
「ミケーネでも何でもいるんじゃない?連中神出鬼没だから」
「そんなこと言ってたら出るぜ、おい」
ビーチャが茶々を入れてきた。
「呼ばれて飛び出てってやつでな」
「ビーチャがそう言うとろくなことにならないんだよな」
「モンド、そりゃどういう意味だ」
「けれど実際にさあ。いつもこうした場面で出て来るし」
「そうなんだよね。あと地球に降下する時。何故かいつも出るよね」
「動けないからな、母艦が」
ジュドーが言った。
「だから仕方ないさ。大気圏にそのまま突入できる機体ならともかく」
「ドラグナーはいけるぜ」
「それいいよな」
「へっへっへ、まあそれがドラグナーの自慢の一つ」
「ただ機体はかなり
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