第三十五話 冥王、暁に出撃す
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「今度は一体」
「ダイゴウジ=ガイだあっ!」
ダイゴウジのエステバリスが出て来た。
「俺もやらせてもらうぜ!おう、マサトっていったなあ!」
「はい」
「その心意気、気に入ったぜ!俺もやらせてもらう!」
「貴方も」
「そうだ、その為に来たんだからなっ!」
「何かドモンさんと同じこと言ってる」
「シンジ、それを言うのは野暮ってやつやで」
「そうかなあ」
「そうね」
レイがそれに頷く。
「あと間違ってもドモンさんとダイゴウジさん、トウジ君の声について考えちゃ駄目よ」
「何で?」
「それが決まりだから」
「よくわからないけどわかったよ」
「そういうことね」
「そこの魚野郎!」
ダイゴウジはシンジ達に構わず相変わらずのテンションで叫び続ける。
「俺が刺身にして食ってやる!覚悟しろ!」
「何っ、刺身だとお!?」
「そうだ!それが嫌なら天麩羅だ!好きなのを選べ!」
「ぬうう、言わせておけば!」
アンゴラスはそこまで聞いて激昂した。
「貴様から先に倒してやろう、覚悟はいいな!」
「覚悟なくして戦いはない!来い!」
「よくぞ言った!死ねぃ!」
ミケーネはダイゴウジに軍を向けようとする。しかしここでまた新たな者達が出て来た。
「待て!」
「またか!」
「俺達もいることを忘れるな!」
ダイモスが姿を現わした。ガルバーも一緒である。
「ダイモス!」
「俺達だけじゃない!見ろ!」
「何っ!」
そこにはロンド=ベルの全軍がいた。彼等はミケーネに正対するようにして布陣していた。
「エステバリスの特性を忘れていたな」
一矢は彼等に対して言った。
「エステバリスは一定範囲ナデシコから離れるとエネルギーの供給に支障をきたす。ならばエステバリスが日本からここに来れる筈がない」
「クッ・・・・・・!」
「ならば母艦、そして他の者も来ているということだ。御前達の敵は彼等だけではない」
「おのれ」
「来るなら来い!貴様等をここで一掃してくれる!」
「誰が人間なぞに!」
こうしてミケーネとロンド=ベルの戦いがはじまった。だがこの戦いはロンド=ベルの圧勝に終わった。ミケーネの者達は重傷を負ったアンゴラスを先頭に僅かな数がかろうじて戦場を離脱しただけであった。
「口程にもない奴等だ」
ドモンが壊走する彼等の後ろ姿を見て言った。
「所詮はこの程度か」
「いや、それは違うな」
鉄也がそれを否定した。
「奴等はまだ本気を出しちゃいない。これでもまだほんの小手調べか」
「小手調べか」
「ああ。奴等の戦力は底知れない。油断するな」
「わかった。ところでだ」
ドモンはここでゼオライマーに顔を向けた。そしてマサトに対して声をかけてきた。
「秋津マサトだったな」
「はい」
「俺は過去は
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