第十八話 海辺の死闘その八
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「それだけですと」
「やっぱりそんなギスギスしたものにはならへんで」
「聖杯はどうしても必要だとしてもじゃ」
館長もそれを指摘する。
「結局自分達のものにしては世界が崩壊するからのう」
「世界を崩壊させるのはもう目的じゃねえからな」
スモーキーもそれはわかっていた。
「それだったらな。もうな」
「借りるだけでいいってことだよね」
「しかし借りるにはそれなりの資格がいるってこと?」
笑見はこうボンバーに問うた。
「つまりは」
「そういうことになるね。そしてゴーオンジャー達は聖杯を守れるかどうかを見られているんだよ」
ボンバーはこう話す。そしてそれが誰によって見られているのかも話すのだった。
「パルジファル王にね」
「あの人に」
「そういうこと。あの人は今それを見ようとしているんだ」
こう話すのだった。笑見だけでなくそこにいた皆にだ。
「この戦いでね」
「その証拠にどちらにも与しようとしておらんな」
爺もそれを見て言う。
「それが証拠か」
「彼等はそうした意味で今試験を受けているのですね」
「ああ、そうなりますね」
お魚博士は天知博士のその言葉にはっとなった。
「言われてみれば」
「ゴセイジャーの方々も皆さんも聖杯、そして世界を守れるだけの力があるかどうか」
「それで相手の方は聖杯を貸すに足りるかどうか」
「それを見られているのすね」
「そうですね。そうなりますね」
「この戦いの持っている意味は深いです」
博士は今確かに言った。
「そう、彼等にとって非常に」
「はい。ですが彼等は一年間戦い絆を深めていきました」
先生はボウケンジャー達を見ていた。当然他の戦士達もだ。
「その深さがありますが」
「どうなるでしょうか、この戦い」
「果たして」
「我等はそれをここで見届けよう」
爺は落ち着いた声で述べた。
「それが務めだ」
「そうじゃな。それではな」
「今はここで」
マスターシャーフーとなつめが言ってだった。皆あらためて腰を据えて戦いを見守ることにした。戦いは今まさに佳境に入ろうとしていた。
「あれで決めよう!」
「ええ、そうね」
「あれが一番だ!」
ガオレッドの言葉にまずガオホワイトとガオイエローが応える。
「シルバー!」
「合わせてくれ!」
ガオブルーとガオブラックがガオシルバーに言う。
「一気にいくからな」
「これでな!」
「わかっている」
ガオシルバーもそれに応える。
「それならな!」
「行け!」
「これで決める!」
六人のそれぞれの武器を合わせてだった。そして。
「破邪百獣筒魏!」
「邪鬼退散!」
今六人の攻撃が放たれた。それで敵を撃つ。
シンケンジャー達もである。まずはシュリケンジャーが五人に声をか
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