第十八話 海辺の死闘その五
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「それにあんたもそうでしょ」
「そうよ、忍者学校の落ちこぼれだったわよ」
これは三人一緒である。
「それでもあんた達をやっつけたでしょ」
「それもそうね」
「学校のお勉強できなくてもちゃんとやっていけるのよ」
出て来た結論はこれだった。
「充分にね」
「あんた大臣になるのよね、それで」
「情報長官の予定よ」
「絶対に無理ね」
聞いてすぐに出て来た結論だった。
「あんたが情報長官って。それに情報長官も大臣になるの」
「私達が作る国じゃそうなるのよ」
そうだというのである。
「これでわかったわよね」
「一応はね。しかし」
「しかし?」
「あんたの国ってまともな人材少ないわね」
言いながらまだ闘う。それは続けていた。
「本当に」
「いいじゃない、それでも」
フラビージョは居直った様にして言葉を返した。
「大体ね。今の日本の総理大臣だって」
「まあ流石にあそこまで酷くはないけれどね」
「あれ人じゃなくて鳩だし」
「鳩の出来損ないなんでしょ、あれ」
「私もそう思うわ」
フラビージョもそう考えていることだった。その日本の総理大臣についてはだ。
そしてだ。二人の横ではだ。ゲキレッドがロンと闘っていた。
「宮崎の牛ーーーーーーーっ!」
「おやおや」
ロンは人の姿のままである。その姿でゲキレッドの拳を受けていた。
「また随分と怒っておられますね」
「あの牛食わせろっ!」
「私もあれは残念です」
ロンもしみじみとして言うのだtt。
「全くです」
「御前もそう思っているのか」
「伊達に副総理ではありません」
彼はそれなのだという。
「おや、総理大臣だったでしょうか」
「どっちなんだ?」
「まあ副総理にしておきましょう」
「そっちか」
「総理に相応しい方はダゴンさんですかね」
そしてこう言うのだった。
「ですから」
「御前はそれでいいのか」
「はい、構いません」
ここでゲキレッドの爪が来るがだった。それを自分の手で受け止めてだ。そうしてそのうえで彼も拳を出す。だがゲキレッドはそれも受けるのだった。
「それで」
「そうか」
「しかし宮崎の牛は是非通商で取引したいと思っていました」
「そうだったのか」
「だからこそ残念です」
ロンの言葉には悲しみがあった。明らかにだ。
「全く。あの政党だけは」
「俺政治の話わからない」
それはだというのだ。ある意味ゲキレッドらしい言葉だった。
「けれど御前が怒っているのはわかった」
「そうですか」
「宮崎の牛、何とかならないか」
「私も何とかしたいところです」
ロンもなのだというのだ。
「宮崎の畜産農家の人達の為にも」
「全くだ。俺牛大好き!」
「肉全体がですね」
「そう、肉大好き」
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