第三十四話 月下の格闘
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」
マサキはそう叫ぶとメイオウ攻撃を放った。そしてそれにより三機のマシンを襲った。
「ロクフェル・・・・・・!」
祗鎗は最後にロクフェルのディノディロスを抱き包んだ。それでメイオウ攻撃から彼女を護ろうとする。
「それでも俺は御前を・・・・・・」
「祗鎗・・・・・・」
ロクフェルも彼を抱いた。そして二人は光の中に消えた。
「馬鹿な、これが運命だというのか」
塞臥も光の中にいた。そしてその中に消えようとする。
「俺は・・・・・・世界を手に入れるに相応しい者ではなかったということか・・・・・・」
彼もまた光の中に消えた。こうして八卦衆はマサキとゼオライマーにより一人残らず消えてしまったのであった。
「終わったか・・・・・・」
「これが八卦衆の最後か」
ロンド=ベルの者達はメイオウ攻撃を見届けた後静かにそう延べ合った。だがここで万丈が言った。
「いや、まだだ」
「万丈」
「まだ彼が残っている。二人の彼がね」
「二人の」
「そうさ」
万丈はゼオライマーの方に顔を向けた。そこで通信が入ってきた。
「はい」
「ロンド=ベルか」
モニターにサングラスの男が姿を現わした。
「こちらラストガーディアン。私は責任者の沖だ」
「ようやくお出ましかよ」
「待たせやがって」
「実は諸君等に話したいことがある。聞いてくれるか」
「どうやら聞かなくちゃいけない話みたいだね。わかった」
万丈が頷いた。
「ゆっくりと話を聞きたい。そちらに向かっていいかな」
「ああ」
こうしてロンド=ベルは湘南へ向かった。そして沖達との話に入るのであった。
沖は彼等に全てを話した。ロンド=ベルの面々はそれを聞き終えて頷いた。
「そういうことだったのか」
「全てはあの男の手の平でのことだったのか」
「ゼーレまで手玉に取ろうとしていたとはね」
ミサトも言った。
「木原マサキ、噂通り危険な男みたいね」
「だが一つ気になるな」
「何だ?」
沖は万丈の言葉に顔を向けさせた。
「マサト君は彼のクローンなんだね」
「そうだ」
「しかし見たところ普通の人間みたいだ。それがどうしてああなるのか」
「僕にもわからないんです」
マサトはそれに対してそう答えるしかなかった。
「いつも・・・・・・気付いたら僕の中のもう一人の自分が」
「二重人格ってやつか」
サコンがそれを聞いてこう述べた。
「だが少し違うようだな」
「というと」
「彼の身体は元々彼のものではなかった。最初から本来の彼のものだったのだ」
「そう言うと何だかわかりにくいな」
サンシローがそれを聞いて呟く。
「簡単に言うと彼は元々彼ではなかった。木原マサキだったのだ」
「僕が・・・・・・」
「そういうことになる」
サコンは彼に
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