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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十四話 月下の格闘
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う答える。
「ブロンクスで培った勘さ。あいつは根っからの悪党だ」
「そうか」
「女を騙すような奴は皆悪党なのよ」
 レミーも言った。
「それがこの世の決まりなのよ」
「決まりか」
「まあ真吾にはわからない話かもな。これは大人の世界の話」
「そうそう」
「おい、からかうなよ。俺にだってそれ位わかるよ」
「運がないせいで随分振られたからね」
「おい」
 ゴーショーグンの三人のやりとりの中でも彼等はそれぞれ睨み合っていた。主導権は塞臥が握っていた。
「愛しているぞ、ロクフェル」
「本当!?」
「嘘だ!」
 祗鎗がまた叫んだ。
「あいつは御前を利用しようとしているだけだ!御前を愛しているのは俺だけだ!」
「そうかもしれない」
 ロクフェルはそれに対し弱い声で返した。
「けれど私は・・・・・・」
「ロクフェル」
「フフフ、何度でも言うぞ」
 塞臥は笑いながらまた言った。
「愛している、愛しているぞ、ロクフェル」
「黙れ!」
 たまりかねた祗鎗が叫ぶ。
「まだ言うか!これ以上言うと・・・・・・」
「祗鎗!」
 だがここでロクフェルが叫んだ。
「塞臥を殺さないで!お願いだから!」
「ロクフェル!」
「フフフ、どうする祗鎗」
 塞臥はやはり笑っていた。
「俺を倒すのか?それとも」
「クッ・・・・・・!」
「今はゼオライマーを!それが私達の!」
「止めろ!」
 突如としてマサキが叫んだ。
「ムッ!?」
「止めろと言っている。愛なぞという迷いごとを語るのは」
「マサト君」
「一体どうしたんだ、あいつ」
 見ればコクピットにいる彼は苦しんでいた。右腕で顔を押さえ呻いている。
「愛だと・・・・・・貴様等には互いに憎しみ合うようにプログラムしたのだ。それにあがらうつもりか」
「何っ」
「何だと!?」
 それを聞いた塞臥も祗鎗も共に驚きの声をあげた。
「プログラムだと」
「一体どういうことだ」
「貴様等を作ったのは俺だ」
 それまでの邪な笑みは何処にもなかった。マサキは呻きながら言う。
「互いに憎しみ合い、滅びるように作ったのだ。八卦全員をな」
「馬鹿な、それでは俺達は」
「そうだ。全て俺の手の中で弄ばれる駒だったのだ。その駒が・・・・・・」
 ゼオラマーが不気味に光った。
「勝手に動くな!消えろ!」
「私は消えても消せないものがある!」
 だがロクフェルは最後に叫んだ。
「何だと!?」
「私の心は消せない!恋をしていたというこのことが私の生きた証!貴様にもそれだけは消せない!」
「ロクフェル・・・・・・」
「貴様が私達を造っていたとしても!私達は生きていたという事実は消せない!」
「黙れ!」
 マサキは呻きながら叫んだ。
「それ以上・・・・・・言うなあっ!
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