第三十四話 月下の格闘
[5/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を認めるとすぐにゼオライマーを攻撃に移らせた。
「フン、蝿共が」
彼はすぐにメイオウ攻撃を放った。そして彼等を一掃してしまったのだ。
「な、ゼオライマーが」
それを見た両軍は戦いを停止させた。
「ここに来たか」
「まさか我等の精鋭を瞬く間に消し去るとは」
その反応はそれぞれ違っていた。だがゼオライマーの登場に驚かされたのは同じであった。
「ヌッ、あれがゼオライマーか」
ククルもそれは同じであった。ゼンガーとの戦いを止めそちらに顔を向けた。
「ククル様」
ここでアマソが声をかけてきた。
「ロンド=ベルだけでなくゼオライマーまで出て来ては最早戦にならぬかと思いますが」
「むう」
「ここは一時撤退すべきです。そしてまた機をあらためて雌雄を決しまそうぞ」
「・・・・・・わかった」
ククルにもそれはわかっていた。彼の言葉を認めた。
「全軍撤退せよ。よいな」
「ハッ」
これを受けて連合軍はその場から姿を消した。ククルもまたゼンガーに捨て台詞を言い残して戦場を後にした。
「また会おうぞ」
「去ったか」
ゼンガーはそれを見届けて一人呟いた。そしてゼオライマーに顔を向けた。
「暫く振りだな、銀のマシンよ」
「ほう、流石に知っていたか」
マサキはゼンガーの言葉を受けて笑った。
「ロンド=ベルよ。今は御前達の相手をするつもりはない」
「何っ!?」
「俺の敵は別にいるからな。そろそろか」
そこで三機のマシンが姿を現わした。彼等はゼオライマーのすぐ側にいた。
「久し振りだな、木原マサキよ」
先頭にいる祗鎗が彼にそう言った。
「今度こそ貴様の最後だ」
「フン、また雑魚に相応しい台詞を」
しかしマサキは冷静なままであった。いや、侮蔑がそこにあった。
「残り三機がまとめて来るとはな。探す手間が省けたというものだ」
「何っ!?」
「貴様等では俺は倒せぬ。それを教えてやろう。冥土の土産にな」
「待て」
だがここで黄金色のマシンに乗る男がゼオライマーに通信を入れてきた。塞臥であった。
「ほう」
マサキは彼の通信が入ったのを確認して口の端を歪めさせた。
「雷のオムザックか。ようやく修復したようでな」
「おかげでな。このオムザックのことは知っていよう」
「唯一ゼオライマーに対抗できるということだったな」
「そうだ」
冷やかな様子のマサキに対して言う。
「このオムザック、決してゼオライマーに劣ってはいない」
「では俺を倒すというのか?」
マサキは彼に対して問うた。
「どうなのだ?俺を倒すのか?」
「まさか」
「何っ!?」
それを聞いた祗鎗は驚きの声をあげた。
「塞臥、どういうことだ」
「フン、貴様には関係のないことだ」
塞臥は祗鎗を鼻で笑った。そしてゼオラ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ