第三十四話 月下の格闘
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がそれを聞いて冷淡に笑った。
「機械がか。面白いことを言う」
「何っ!」
「我等が偉大なる女帝ヒミカ様は貴様により滅ぼされた。だが邪魔大王国が貴様に敗れたわけではない」
「屁理屈を!」
「それが屁理屈ではないことを今わらわが証明してくれよう。そこにいる男」
ゼンガーを見据えた。
「かかって来るがよい。今度こそ地獄に送ってやろうぞ」
「一騎打ちということか」
「左様。あの時の借り、返させてもらう」
「よかろう。では行くぞ」
「おいゼンガー」
仲間達が前に出ようとする彼を止める。
「危ないぜ、罠かも知れねえ」
「罠ならそれまでのこと」
ゼンガーは彼等の言葉に対しそう返した。
「この剣で断ち切ってくれる。罠もな」
「そうか」
「フフフ、それでこそわらわの敵」
ククルの笑みが妖艶なものとなった。
「かかって参れ。わらわの舞い、またもや見せてくれようぞ」
「うむ」
彼のグルンガストも空に舞い上がった。こうして一騎打ちがはじまった。
戦いは一騎打ちだけではなかった。ロンド=ベルはミケーネと邪魔大王国の連合軍に向かって行った。そしてまずは激しい砲撃及び銃撃戦が行われた。
「オーラノヴァ砲、いけますね」
「ハッ」
エレの言葉にエイブが頷く。
「何時でも射撃可能です」
「わかりました。それではオーラノヴァ砲発射」
「オーラノヴァ砲発射!目標は前面!」
「ハッ!」
ゴラオンに乗る他の者もそれに応えた。そして巨砲が火を噴いた。
それによりハニワ幻人の多くの部隊が薙ぎ倒される。これにより彼等の陣に穴が開いた。
「あのポイントを狙え!」
そこですかさずブライトが指示を下す。ロンド=ベルはそれに従いそこに集中攻撃を仕掛けた。
そして斬り込む。先頭にはオーラバトラーがいた。
「チャム、じっとしてろよ!」
「うん!」
ショウのビルバインのソードが緑色に光った。そしてそれでミケーネの戦闘獣オベリウスを両断した。
「ガオオオオオオオオオオオンッ!」
オベリウスは断末魔の叫び声をあげ空に散った。ビルバインはその爆発を潜り抜けるとさらに突き進み次の戦闘獣を一閃した。
彼等により敵は完全に二分された。そして背後に回ったオーラバトラー隊が反転し分断された部隊の左側の部隊に襲い掛かる。
「あの部隊をまず叩け!」
それを見たブライトがまた指示を下した。これにより左側の部隊は包囲され圧倒的な火力により次々と撃破されていった。
左側の部隊が殲滅されるのは最早時間の問題であった。ミマシ達はそれを見て右側の部隊に指示を下した。
「すぐに守りを固めるのじゃ」
それを受けて右側の部隊は守りを固めようとした。だがそれは適わなかった。
突如としてそこにゼオライマーがやって来た。マサキは彼等の姿
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