第三十四話 月下の格闘
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いた。
「隼人君まで」
「マサトといったな」
「はい」
マサトは隼人に頷いた。
「俺は御前は信じられると思っている。御前はな」
「はい」
「悪い印象は受けない。だがもう一人は違う」
「・・・・・・・・・」
「もう一人の御前は絶対に信用できん。あいつは邪悪そのものだ」
「おい、隼人」
竜馬がそれを止めようとする。だが隼人はそれに構わずに言葉を続けた。
「あいつがこれからどうなるかわからない。だがもう一人の御前は何としても止める」
「ゼオライマーを破壊しても」
「そうだ」
隼人は言い切った。
「俺の命にかえてもな。だが」
彼はまた言った。
「御前は死なせはしない。それは安心してくれ」
「はい・・・・・・」
力なく頷くしかなかった。マサトは自分はこのまま運命に翻弄されるだけなのだろうかと思った。だがここで彼にその運命を断ち切る機会が訪れた。
「!?」
モニターのスイッチが入った。最初に勝平がそれに気付いた。
「誰かここにやって来たぜ」
「!?誰だ」
沖はそれに顔を向けさせた。
「こんなところに」
「私だ」
するとモニターに美しい顔立ちの少女が姿を現わした。
「私が鉄甲龍の皇帝幽羅帝だ」
彼女はまず自分の名を名乗った。
「鉄甲龍の」
「敵の首領がわざわざお出ましかよ。一体どういうつもりだ」
「秋津マサト」
彼女は周囲の声に構わずマサトに声をかけてきた。
「私はこれから鉄甲龍の要塞を動かす」
「何っ!?」
「そして世界を滅ぼす。かねてからの計画通りな」
「何勝手なこと言ってやがる!」
サンシローがそれを聞いて最初に激昂した。
「御前の好きにさせてたまるかよ!」
「そうだそうだ!」
豹馬もそれに同意した。
「御前の好きなようにさせるかよ、今からそっちに行ってやるぞ!」
「何処にあるのかもわからないのに?」
ちずるが彼にそう突っ込みを入れた。
「うっ」
「豹馬もサンシロー君も落ち着いて。あたし達に言ってるんじゃないんだから」
「わかったよ、ちずる」
「じゃあ俺達も大人しくしておくか」
「そうそう」
こうして彼等は黙った。そして二人の木原マサキが向かい合った。
「場所は知っているな」
「勿論」
マサトは答えた。
「では来るがいい。そしてそこで全てを終わらせる」
「わかった。そちらに行く」
「待っている」
それが最後の言葉だった。幽羅帝は姿を消した。
「ロンド=ベルの皆さん」
マサトは彼等に顔を向けた。
「ここは僕がやります。いいでしょうか」
「駄目だって言っても行くつもりだろう」
隼人がクールな声でそう述べた。
「俺達がそうだからな」
「マサト」
沖が前に出て来てマサトに声をかけた。
「はい」
「私が言
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