第十八話 海辺の死闘その一
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海辺の死闘
戦隊の面々の協力者達は今は見守っていた。その中でナイとメアが何やらそわそわとしていた。
「私達もね」
「私達もね」
お互いに顔を見合わせて言い合う。
「何か行きたくなったけれど」
「行きたくなったけれど」
「しかしそれはいけません」
そんな二人をスフィンクスが嗜める。
「私達が今やるべきことはです」
「それは何ですか?」
「何ですか?」
「見守ることです」
「それだけですか?」
「ですか?」
「そうです」
こう二人に答える。
「それは不服ですか」
「まあ言われますと」
「言われますと」
その通りだと返す二人だった。
「今回全然一人に戻ってませんし」
「戻ってませんし」
「そういえばこの人達って」
「そうでございますですね」
ボンバーとマンドラゴラもここで話をする。
「元々は吸血鬼で一人だったんだ」
「その通りでございますですよ」
「二人に分かれたらこうなるのか」
爺もそんな二人を見ながら呟く。
「思えば不思議なことだな」
「そうですね。インフェルシアと私達の世界は全く違いますし」
先生はかなり興味深そうな顔である。
「こうしたこともありますか」
「それはそうと。私達は見ているだけなのね」
「そうです。邪魔をしてはいけません」
スフィンクスはテトムに対してもこう告げる。
「ここで見守りましょう、彼等の戦いを」
「仕方ありませんね。それでは」
「それでは?」
「帰ってきたら御馳走を用意しますか」
介さんが言うとだった。皆明るい顔になった。こんな状況でも食べることからは離れることのない一同だった。食事からはである。
「さて、それでは」
「いやいや、それだったら」
「中華街にせえへん?」
館長とまほろは中華街を提案する。
「あそこにはまだ行っていないからな」
「ここはやっぱり」
「あっ、そこですか」
介さんもそこに関心を寄せる。
「中華街ですか」
「そうじゃ、そこじゃ」
「どないやろ、あそこで」
「いいですね」
そしてこう答えるのだった。
「それでは。中華街でパーティーの用意をしておきますか」
「確かあそこにはボーゾックの連中がやっていた店もあったよな」
スモーキーがそれを言う。
「そこで食うか?」
「そのお店美味しいの?」
茂がそれを問う。
「ボーゾックの人達って何か」
「頭凄く悪いよね」
「悪いよね」
ナイとメアはよりによってこんなことを言った。
「私達以上に」
「以上に」
「皆あまり考えないところがあるからね」
ボンバーの言葉も身も蓋もない。
「ガイアークだってそうだし」
「いや、他の組織も大概やで」
「全くだ」
まほろと爺にも大いに
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