第三十三話 恐竜帝国の最後
[1/17]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第三十三話 恐竜帝国の最後
出撃準備を進めるロンド=ベル。だが一つ異変に気付いた。
「おい、武蔵は何処だ?」
ふと甲児が言い出したのであった。
「武蔵!?そういえば見ないな」
サンシローも異変に気付いた。
「まさか、な」
「いや、有り得るぞ」
二人はそう言い合った。
「あいつにとっちゃ特別なことだからな」
「そうだな。だが一人にしちゃおけねえ」
「急ぐか」
こうして彼等は出撃を速めた。そして次々に戦場に向かうのであった。
「叔父上」
マシーンランドの前面を守るサンキがバットに声をかけてきた。
「どうした」
「こちらに近づいてくる敵がいるようです」
「フン、性懲りもなく。それで何機だ」
「一機です」
ザンキはそう答えた。
「一機だと」
「ええ、それが何か」
「万策尽きて降伏にでも来たというのか。奴等にしては妙だ」
「それだけ我等の力に恐れをなしたということでしょう」
ザンキは愉快そうにそう述べた。
「どちらにしろ我等の手に人質がいる以上勝利は揺るぎません。安心していいでしょう」
「そうだな」
「おっと、安心するのは速いぜ」
そう言いながら一機のマシンが姿を現わした。ブラックゲッターである。
「巴武蔵か」
「そうさ、御前等を倒しに来てやったぜ」
彼は自身を親指で指差してそう言った。
「そしてリョウ達を救い出すそこを開けろ!」
「フン、馬鹿め」
だがバットはそれを一笑に伏した。
「開けろと言われてそうそう開ける者がいると思うか」
「なら無理にでも開けてやるさ」
武蔵は意を決した目でそう答える。
「行くぜ、おいらの力を見せてやる。人間の土壇場の力ってやつをな」
「ならば来い。返り討ちにしてやる」
「おおよ、巴武蔵、一世一代の大勝負だ!」
「よし、かかれ!」
「待て、バットよ」
しかしゴールの声がそれを止めた。
「帝王ゴール」
ゴールの乗るグダが姿を現わした。ガレリィも一緒である。
「猿よ、よくぞ一匹でここまで来たな」
「そうさ、御前等を叩き潰す為にな!」
「その無謀なる勇気気に入った。ならばこのわし自らの手で倒してくれようぞ」
「できるのか、おめえに」
武蔵はゴールを睨み据えた。
「爬虫類によ」
「見くびるなよ、猿よ」
ゴールは臆することなくそう返した。
「こちらには切り札があるということを忘れるな。見よ!」
そう言って右手を掲げた。それを合図として磔にかけられたゲッターロボGが姿を現わした。
「リョウ、隼人、弁慶」
武蔵はそれを見て三人の名を呼んだ。
「待ってろよ、今救い出してやるからな」
「武蔵」
竜馬が彼の名を呼んだ。
「一人で来たというのか」
「ああ、そう
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ