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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
私も戦力です!
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は、お父様の娘のフリをしているただの女…
知らぬ事とはいえ、こんなにも愛されている事に感動してしまう。

いやいや…感動してばかりもいられない…
あのダンジョンには宝箱が豊富なのだ!
奥の方の宝箱さえ開けなければ、ミミックも出てこないハズだし、DQ知識の豊富な私が行かなければアイテムが無駄になる!

とは言え、お父様の正論攻撃は絶大で、まだまだ頼り無いウルフちゃんには反撃できないだろう………と思ったのだが、
「守る!…たとえリュカさんが敵だとしても、マリーは俺が守るんだ!」
と、勇まし格好いい台詞を叫ぶマイダーリン?
「……………」
ついにはお父様も反論できず、渋々だったが同行を承認する事に。

そんなこんなで今こうなった!


珍しく歌わずに洞窟内を進むお父様。
どうやら本当に真面目な様子。
しかも現れる敵はほぼ瞬殺で…私は勿論、お兄様ですら活躍の場面が訪れない。
あの長時間の問答は何だったのか…こんだけ強いんだから、二つ返事で連れてきたって良いじゃない!
サマンオサに残れば、あの不良兵士共に見つかる可能性だってあるのだから、お父様と共に居た方が安全じゃん!
そんな事を考えていると、お父様がポツリと呟いた。
「僕は万能じゃ無いんだ…必ずみんなを守れるとは限らない…」
まるで私の心を読んだのかと思う呟き…
べ、別に私に対して言ったワケじゃないよね!?


暫く洞窟内を奥へ進むと…出ました!
私達を導く様に点在する宝箱…
調子こいて全部開けなければ危険は無いのです!
「まぁ!とれじゃー発見!!」
その事をよく分かっている私は、有無を言わさぬ早さで宝箱に近付き、勢い良く蓋を開ける。
「320ゴールド発見ですわ!」
幸先好調!小遣いゲット!
私は見つけたお金をアルル様には渡さずに、自分の懐へしまい込む!

「マリー!!勝手に宝箱を開けてはいけません!こんなあからさまに置いてある宝箱は、罠以外の何物でもありません!」
しかし、娘ラブなお父様には些か不評で、私を抱き上げ叱り付ける。
「で、でも…宝箱を見つけて、それを無視するのは、宝箱さんに失礼なのでは?」
我ながらふざけた言い訳だ…

「何を意味の分からない事を……ともかくダメな物はダメ!無理矢理付いてきたのだから、お父さんの言う事を聞きなさい!…ウルフ!しっかりマリーを見張っておけ!お前なら分かるだろ…ピラミッドで酷い目に遭った、お前ならば…」
そう言って私の身をマイダーリンへ託すと、お父様はまた先頭に立ち進み始める。
ウルフちゃんも私の右手をしっかり握り、宝箱へ近付かせない様に護衛してくれる。………邪魔ねぇ…


しょうがないので宝箱を見ない様に進む私…
すると少し脇道に逸れた場所に、直径60センチ程の穴が。
確かあの
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