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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十二話 恐竜帝国の侵攻
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を聞いて意外そうに顔を向ける。
「あたしポーランド出身だけれどアメリカに移住したんだ。だからアメリカ人なんだよ」
「そうか」
「まあ今までもアメリカで戦ったことはあるからね。慣れてるかな」
「そういうものか」
 トッドはそれを聞いて自分は違うといった表情を作った。
「どうも俺はな。抵抗があるんだ」
「だからといって戦わなければならないことに変わりはない」
「それはわかってるさ」
 ヤンロンに答える。
「戦わなきゃもっと悪いことになる。シカゴが奴等に乗っ取られるか」
「化学兵器の投入だな。しかし無茶苦茶だな」
「それがあの人のやり方なのでしょう」
 マーベルがそれに応える。
「どうやらあの人は普通じゃないわ。だからまともにやりあっちゃ駄目かも」
「きついね、どうも」
「けれどそう思うしかないのじゃないかしら」
「否定はしないな」
 トッドはマーベルに対してそう言った。
「一体何処に条約違反を平然と破る司令官がいるんだ。あのおっさんは正気なのか」
「軍の上層部でももてあましているらしいな」
 ヤンロンがそう言った。
「そうだろうな」
「あまりもの過激さでな。彼には敵も多い」
「というより敵しかいないのかもね」
「孤立しているってことか」
 ショウがそこまで聞いて呟いた。
「だとしたらいずれは自滅して失脚するだろうな」
「そうだな。あんな人間が何時までもいられるとは思えない。だが」
「だが?」
「それはすぐじゃない。少なくとも今は戦わなくてはならないな」
「そうだな」
 ヤンロンの言葉に頷いた。
「そういうことだな。じゃあそろそろ行くか」
「ああ」
「ところでよ」
 トッドはここでヤンロンとリューネに尋ねてきた。
「何?」
「マサキはどうしたんだ?いつも一緒じゃねえのか?」
「いつも一緒というわけではないが」
「どうせまた道に迷ってるんじゃない?あいつのことだから」
「おいおい、大丈夫かよ」
 トッドはそれを聞いて呆れた声を出した。
「あいつグランガランに来てもう大分経つぜ。それで道が覚えられないのかよ。確か前の戦いでも乗っていたよな」
「だからといって覚えられるものではない」
「少なくともあいつはね。あいつの方向音痴って凄いんだから」
「それはわかってるつもりだけどな」
「まあマサキのことはいいさ」
 ショウがここで述べた。
「戦いの時にいればいい。あいつはいつも間に合うからな」
「本当に偶然でね。運がいいっていうか」
「そろそろ俺達も出撃準備にかかろう。いいな」
「おう」
 トッドとリューネがそれに頷く。
「では行くとするか」
「毎度のことだけれどね」
 ヤンロンとマーベルも。彼等も戦う顔になっていた。そして格納庫に向かった。彼等もまた戦いに向かう用
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