第三十二話 恐竜帝国の侵攻
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だ」
「シカゴ」
「シカゴに恐竜帝国が総攻撃を仕掛けてきた。それにあたれ」
「わかりました」
「ただし、貴様等を完全に信用したわけでなない」
「どういうことですか!?」
「二十四時間後我々はシカゴに化学兵器を使用する。ことは徹底的にやらなければならん」
「馬鹿な、化学兵器なぞ!」
さしものブライトも冷静さを失っていた。
「南極条約はどうなるのですか!」
「そんなことを言っている場合か!」
三輪はまた叫んだ。
「敵は人ではない!見よ!」
モニターにシカゴの映像を映す。そこには紫の巨大な化け物がいた。いや、化け物ではなかった。それは生き物ではなかったからだ。
「何ですか、それは」
「マシーンランドという」
三輪はそう述べた。
「恐竜帝国の最終兵器らしい。これでシカゴの大気成分を奴等に合ったものとしているのだ。それが完了するまで二十四時間なのだ」
「だから二十四時間だったのですか」
「そうだ。ようやくわかったか」
「ですがそれでも化学兵器なぞ」
「まだ言うか、この愚か者!」
三輪はまた叫んだ。
「これは種の生存をかけた戦いだ!甘いことを言っている場合か!」
「しかし!」
ブライトはそれでも食い下がった。
「シカゴの市民はどうなるのですか!」
「戦いには犠牲も必要だ!」
三輪も負けてはいなかった。
「そんなことを言っていて戦争になると思っているのか!」
「ですが!」
「ですがもこうしたもない!」
彼はまたもや叫んだ。
「つべこべ言っている暇があればすぐにシカゴに向かえ!よいな!」
そう言って一方的にモニターを切った。それで終わりであった。
「相変わらずだな」
「ああ」
ブライトはアムロの言葉に頷いた。
「だがどうする。といっても行くしかないか」
「すぐにメンバーを集めてくれ。いいか」
「わかった」
こうしてロンド=ベルのメンバーが集結した。そしてすぐにニースを経つこととなった。
「しかしとんでもない話だな」
弁慶が離陸する大空魔竜からニースを見下ろしながら言った。
「二十四時間後で化学兵器を投入するか。何処までとんでもねえおっさんなんだよ」
「だがそれも戦争だ」
隼人がここでこう言った。
「あいつを肯定するのか?」
「そうじゃない」
竜馬に答えた。
「俺もあのおっさんは好きにはなれない。とんでもない奴だとは思っている」
「じゃあ何故」
「それが戦いってやつだからだ。俺達だって自分達を楯にして戦っているな」
「ああ」
「それも結局同じなんだ。俺達とあのおっさんは根本的に違うが戦いにが犠牲がつきものなんだ」
「だがシカゴの市民を見殺しにはできないぜ」
「わかってるさ」
弁慶にも答えた。
「何としてもやらなくちゃな。それこそ俺達
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