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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十二話 恐竜帝国の侵攻
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学兵器を」
「そうだ。対爬虫人類用の毒ガスだ。これで奴等を一気に殲滅する」
 彼はそう述べた。
「な・・・・・・毒ガス」
「そうだ。何か不都合があるか」
 アムロの驚きの声にも動ずるところはなかった。
「化学兵器としては普通だが。それがどうかしたか」
「長官」
 たまりかねたブライトが申し出てきた。
「まだシカゴには一般市民が大勢います」
「わかっている」
「そこに毒ガスを使えば・・・・・・。どういうことになるかおわかりでしょうか」
「無論だ。それでもあえて使うのだ」
「馬鹿な!」
 一矢がそれを聞いて激昂した。
「あんた・・・・・・それで軍人か!」
「何っ!」
 三輪もそれを聞いて激昂した。
「一般市民を・・・・・・そしてリョウ達を犠牲にするなんてそれでも軍人の考えることか!」
「一般市民が勝手なことを言うな!」
 三輪は叫んだ。
「わしは軍人だからこそ人類の勝利を考えて毒ガスを投入するのだ!それの何処が悪い!」
「あんたのやろうとしていることはあのティターンズと同じだ!ジオンとどう違うというんだ!」
「黙れ、一般市民が!」
 彼はまた叫んだ。
「全ては人類の為だ、何を甘いことを言っておるか!」
「それで勝ったとしても誰が喜ぶ!」
「勝利は喜ぶ為のものではない!生き残る為のものだ!」
「それでは連中と一緒だ!」
「それがどうした!」
 一矢も三輪も引かない。だが他の者達は違っていた。
「俺は戦うことだけを教えられてきた」
 まず鉄也が口を開いた。
「だが今は違う。甲児君や大介さんに多くのことを教えてもらった」
「鉄也さん」
「だから言おう。そんな命令を聞くつもりはない」
「何だと!」
「鉄也さんの言う通りだぜ」
「そうだな」
 甲児と大介も続いた。
「顔を洗って出直してきな!」
「僕達は必ず人質もリョウ君達も救出して恐竜帝国を倒す、ここは大人しくしてもらいたいですね」
「ク・・・・・・貴様等」
「長官」
 顔を真っ赤にした三輪に対してシナプスが声をかけてきた。
「何だ!?」
「一時間後と仰いましたな」
「それがどうした」
「ではそれまでにマシーンランドを破壊し、人質を救出すればよいのですね」
「ぬっ」
「お話はわかりました。それでは」
「待て!貴様等わしの命令に逆らうつもりか!」
 さらに喚こうとする。だがここで通信が切れた。三輪はモニターから姿を消した。
「あれ?おかしいな」
 マサキが笑いながら言った。
「急に消えちまったよ。変なこともあるもんだ」
「全くだな」
 ヤンロンもそれに頷いた。
「だがこれであの長官の了承は得た。少なくともそうなる」
「マサキ、済まないな」
「何、機械が故障しちまったんですから。大佐が謝る必要はないですよ」
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