第三十二話 恐竜帝国の侵攻
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い顔の男の巨大な顔が浮かび上がってきた。それは恐竜人の顔であった。
「我が名はゴール!帝王ゴールだ!」
「御前が恐竜帝国の支配者か!」
「その通り」
ジュドーの言葉に答える。
「猿共よ、この時を待ちわびていたぞ!」
「何っ!」
「わしはこうして復活するまで培養液の中にいた。そしてその間常に己の死の断末魔を味わっていたのだ」
彼は言った。
「貴様等にはわかるまい。その苦しみが。絶え間ない苦しみを味わってきた苦しみが」
「それは貴様自身が招いたことじゃねえか!」
宙が言った。
「何っ!」
「それでも野望を捨てないとは大したものだな」
「ほざけ、猿が!」
ゴールはそれを受けて叫んだ。
「今のわしはその苦しみにより作られた。怒りと憎しみによってな」
「それがどうしたってんだ!」
「聞くがいい、猿よ!」
ゴールは宙の度重なる言葉にも防がれなかった。
「わしが今思うのは我が帝国のことのみ!そして今ここに宣言する!」
「リョウ」
「ああ」
竜馬は隼人と弁慶の言葉に頷いた。彼等は今のゴールの言葉からそれまでの彼にはなかった鬼気迫るものを感じていたのだ。
「間も無くこの地球は我等恐竜帝国のものとなる!貴様等は滅びるのだ!」
「そんなこと誰が決めたのよ!」
ユリカが激昂して叫ぶ。
「そうだ、手前は今まで土の下にいたんだろうが!大人しくそこに引っ込んでろ!」
「黙れ猿よ」
ゴールはリョーコの言葉をも打ち消した。
「我等が悲願、貴様等ごときに潰されてなるものか!」
「今それをやってやるよ!」
「覚悟・・・・・・!」
デュオとウーヒェイがまず突進しようとする。だが途中でそれをカトルとトロワが止めた。
「待って、二人共」
「ん!?どうしたんだよ」
「そこをどけ。止まっている暇はない」
「そうじゃない。何か感じないか」
「!?」
二人はトロワのその言葉を聞いて動きを止めた。
「一体何だ。おめえ等がそんなに言うなんて」
「何か感じるのか」
「うん」
カトルは二人に対して頷いた。
「絶対に何かあるよ」
「ヘッ、罠だったらなあ」
忍がそれを一笑に伏して前に出る。
「断空砲であのデカブツごとぶっ潰してやらあ!」
「待って」
だがそれをクェスが止めた。
「何だよ、おめえまで」
「このプレッシャー・・・・・・何」
「プレッシャー!?何か感じているのかよ」
「ええ」
クェスは忍に対して答えた。
「これは・・・・・・人の」
「そうだ、これは人間の気だ」
アムロも言った。
「中佐」
「フフフ、どうやら察しのいい者もいるようだな」
「どういうことだよ」
「見るがいい、猿よ」
ゴールは忍に対しそう言った。そしてマシーンランドの前に突如として人間達が姿を現
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