4/14 謎の生物と場所
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ものであるが…。西暦1年の前は、何と呼ばれる?」
「紀元前1年です」
「その通りじゃ。よく理解しておるようじゃの。数学のように考えると西暦0年が自然じゃが、そこが世界史の面白いところでの。西暦が定められた当時は0の概念がまだ無く、西暦は1年から始まったのじゃ。その結果、西暦1年の前年は紀元前1年となっておる」
突然の指名に驚いたが、ちゃんと正解した。ちゃんと知ってたぞ。
そこからは俺が指名されることもなく、順調に授業は進んだ。
あっという間に授業は終了し、放課後。
授業も終わったので、必要最低限の物だけを鞄に入れていると、窓際の列の生徒の話し声が聞こえてくる。
「逆さにぶら下がってたって何なの?ヤバくない」
「処刑とか、そういうアピール?怖すぎ〜」
「死体を見つけたの、3年の小西って人らしいよ。先輩が行ってて〜…」
当然だけど、他人事だな。どこでも一緒か、ああいうのは。
「よ、よう。あのさ……」
すると、どことなくおかしい陽介が話しかけてきた。そういや、今朝から何か様子がおかしかったな。
「や、その、大したことじゃないんだけど…。実は俺、昨日テレビで…。あ、やっぱその…今度でいいや。あはは…」
「花村ー、噂聞いた?」
乾いた笑いを浮かべて立ち去ろうとするが、千枝に話しかけられて立ち止まる。
噂って何だ。
「事件の第一発見者って、小西先輩らしいって」
あっ、それか。俺もほんの数十秒前に知ったばっかだ。
「だから、元気無かったのかな…。今日、学校着てないっぽいし」
そうなのか。それは気付かなかったな。
それはやっぱり、彼女を知っている陽介しか気付かなかったのか。
「あれ?雪子、今日も家の手伝い?」
「今、ちょっと大変だから…。ごめんね」
雪子は暗い表情でそう答えると、教室を出て行ってしまった。
何かあったのか。
「何か天城。今日とっくべつ、テンション低くね?」
特別を強調したな。テンションが低いって言うか、何か嫌なことでもあったかな。
…だから、テンション低いのか。
「忙しそうだよね、最近…。ところでさ、昨日の夜…見た?」
「えっ……?や、まあその…お前はどうだったんだよ」
「見た!見えたんだって!女の子!…けど、運命の人が女って、どゆことよ」
レズってことか……。まさか、そっちの気があったとは。予想外すぎるな。
いや、だが本人の口振りからすると、自覚は無い。将来の話か?
「…ちょっと、鳴月君。何考えてるの」
「いや、驚愕の事実に打ちひしがれているところだ」
「何考えてるのか知らないけど、絶対違うってことは分かるよ」
それなら良かった。
「……。誰かまでは分かん
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