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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十一話 古都の攻防
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者だけ生きればいいのだ」
「それじゃあ獣と変わらないだろうが!」
「閣下の崇高な御考えを獣の考えと言うか」
「じゃあ言い換えようか」
 ケーンは怒りに満ちた声でマイヨに対して語る。
「あんたのその考えはな、ギレン=ザビのそれを全く同じだ。何処がどう違うんだよ」
「私がギレン=ザビと同じだと」
「ええ」
 今度はリンダが頷いた。
「同じよ。あの何十億の罪のない人を殺したギレン=ザビと同じよ。ギガノスとジオンがどう違うのよ」
「我々はジオンとは違う」
 半ば苦し紛れにそう返す。
「我々は美しい地球をそのまま守り・・・・・・」
「そして罪のない人を殺すんだろうが!」
「まだ言うか!」
「何度でも言うわ!」
「クッ!」
 三人は完全に衝突してしまった。最早後戻りはできなかった。互いに二つに別れて睨み合っていた。そこで三人の周りに何者かが姿を現わした。
「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘ」
「何者」
 まずはマイヨが彼に顔を向けた。
「俺か。俺はミケロ=チャリオットっていうんだ。知ってるか?」
「ミケロ!?」
 それを聞いたケーンが声をあげた。
「あんたまさかネオイタリアのガンダムファイターか」
「そうさ」
 彼はそう答えて笑った。赤く立てた髪と痩せた血色の悪い顔が印象的である。何処か鳥を思わせる。
「じゃあ俺のことも知ってるな」
「ああ」
 答えるケーンの顔に嫌悪感が露わになっていた。
「マフィアだったな。ガンダムファイトでも汚いことばかりやってたな」
「ヒヒヒ」
「そのあんたが何の用なんだ!?生憎俺達はあんたには用はないぜ」
「そっちにはなくてもこっちにはあるんだよ」
「そう答えると思っていた」
 マイヨはそう答えながら懐から拳銃を取り出した。そしてそれをミケロに向ける。
「愚か者よ、立ち去るがいい。立ち去らないならばこちらにも考えがある」
「何だ、そのおもちゃは」
「私はギルトール閣下の理想とする社会を見るまでは死ぬわけにはいかぬ。わかったならばすぐに立ち去れ」
「ヘッ、理想なんぞ何になるんだ」
「閣下を愚弄するか」
「理想よりなあ、力の方が大事なんだよ」
「どうやら貴様と話すだけ無駄なようだな」
 そう言って狙いを定めた。
「覚悟しろ。一撃で楽にしてやる」
「ガンダムファイターにピストルなんざなあ」
「その通り!」
 ここでコロシウムの中央から声がした。
「ムッ!?」
「その声は」
 マイヨとケーン、リンダがその声を聞いて中央に顔を向けた。マイヨの顔はいぶかしげであるがケーン、リンダの顔は朗らかなものであった。
「ミケロ=チャリオット、まだ卑劣な手を使うか!」
「どうやら貴方はずっと変わらないようですね」
 ドモンとジョルジュがそこにいた。そして他の三人も。
「シャッ
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