第14話 スレイプニル
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石通りいかないのがこの私、シルヴィア・マクダウェルよ。
射程に入り次第、主砲2門をブチカマしてやったわ。
結果は・・・敵船船首から船尾まで貫通+マスト3本ともへし折っちゃった・・・
ぽかんとする敵味方を置き去りに、無情にも時は流れる。
いつの間にか並ぶ2隻。
正気に戻ったのはほぼ同時だった。
ドーンドーンドーン!ドーンドーンドーン!ドーンドーンドーン!
2隻の船が、同時に全ての砲を撃ち放った。
私は冷静に観察する。
敵の砲弾は、我が艦に付与した防御魔法の障壁で防がれ、あえなく海に落ちていく。
まぁ、仮に障壁を突破したとしても、その先のミスリル製装甲を打ち破らなければ、船体にダメージは与えられないのだけれど。
厚さ20cmのミスリル装甲、撃ち抜けるものならやってご覧なさい。
くすくすと笑いながら眺める。
ここまではよかったのよ・・・
こちらが放った60の砲弾・・・たったそれだけで敵船が降伏しなければ・・・
まぁ、敵船はこの時代の主流のガレオン船。全長30m弱といったところ。
砲門数も片舷15と言ったところ。
そんな船に、魔法付与の大砲・・・というより、もはやまんま精霊砲を60門、叩き込んだらどうなるか。
たった一度の一斉射撃で船体はぼろぼろの穴だらけ、白旗降伏となったとさ。
むぅ・・・これからせっかく、船員に与えた新装備、ライフル銃の銃撃戦の後、敵船に乗り込んでの近接戦闘だと思って楽しみにしていたのに。
ちなみに与えたライフル銃は、ぶっちゃけリボルバー銃の銃身を伸ばして周りにそれっぽく木材で補強して似せたなんちゃってライフル銃だったりする。
しかもこの時代を飛び越しての6連装式。
さらに大砲と同じく、雷魔法+氷魔法の弾切れなし高威力の鬼コンボ。
「自業自得だからな?」
隣のエヴァがそんなことを言ってくるけど聞こえないふり。
まぁ、これだけの力を持つなら、しばらくは楽しめそうね。
私は微笑みながら、近づいてくる初めての戦果を見下ろしていた。
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