第14話 スレイプニル
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人で言う背骨のようなもの)や船体を支えるメインの枠、マストや船体を覆う装甲(厚さ20cm)、各武装は全てミスリル製。
この艦の建造で、私とエヴァがプールしていた財の約4割が飛んだわ。
各大砲は、形状がアームストロング砲、サイズがカロネード砲という職人もびっくりのハイブリット砲。
砲身を輪っかで包み強度を増すことで、後装式を実現したアームストロング砲。
形状故に巨大化してしまったそれを、一般的なカロネード砲サイズまで小さくした。
まぁ、それでも砲身2m、口径30cmほどの、普通サイズなのだけれど。
それに、なんでわざわざミスリル製にしたかといえば、雷魔法と氷魔法を付与するため。
結果、砲身=超電磁砲、砲弾=純粋物理な氷弾(弾切れなし)のトンデモ兵器が出来上がり。
ちなみに主砲2門は砲身5m、口径1m・・・作っておいてなんだけど威力はどうなるのかしら。
話は戻って機関室。試作精霊エンジンは、神様印の魔導書に基本事項が載っていたので作ってみた。
ここまでを通してみると、まず艦の種別が軽く4世紀くらい先を進んでるわね。
加えて帆船を装いながら、試作とは言え精霊エンジンという名の推進機関まで持っている。
産業革命・蒸気機関の関連で考えるとそれらの発生が18世紀。
ここでも約2世紀先を進んでいることになる。
加えていつも通りの付与魔法で鉄壁の構え。
自動物理防御魔法・自動魔法防御魔法・自動体力回復魔法・自動魔力回復魔法・自動加速魔法・自動清潔魔法・|自動修復魔法・自動環境快適魔法の付与。
それらを説明すると、何を思ったのかエヴァは大きく息を吸い込み・・・
「やりすぎだぁぁぁぁぁーーーーーーー!」
絶叫が入江に木霊した。
「うーん、やりすぎたかしら」
あの騒動の翌日、私たちは海賊商人として船出した。
海賊行為で自由気ままに過ごしつつ、略奪で財を蓄え、さらには寄った街で交易をしてさらに儲ける。
伝統的な海賊旗(頭蓋骨と交差した2本の骨)と、その下に今まで使ってきた騎士団の紋章を掲げた。
どちらも黒地に白抜きではっきりと見える。
これでこの艦は、どこからどうみても海賊船というわけ。
出航から3日目、さっそくどこかの軍艦に遭遇。
海賊旗を堂々と掲げているからか、まっすぐにこちらに向かってきた。
正面から向かいあう2隻の船。
定石通りならこのまますれ違い、両舷の砲撃戦が始まるところ。
だけど定
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