第14話 スレイプニル
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いに耽っていった。
「やりすぎだーーーーー!」
現在地はヨーロッパ某所、地中海に面した入江の1つ。
私たちは1週間ほど前から、この入江で生活している。
というのも、私たちが行う次の行動の準備にそれだけ時間がかかってしまった。
その準備が整い、お披露目した時のエヴァの反応がさっきの言葉というわけだ。
私の目の前にはエヴァと500人の騎士団。
そして私の後ろには1隻の船・・・いや、艦が浮かんでいる。
全長70m・全幅20m・3本マストで全体を装甲に覆われた巨大艦。
船の種類やランクを正式につけて船名を表すとこうなる。
1等級装甲艦 スレイプニル
「やりすぎだーーーーーーーーーーー!」
エヴァの絶叫。むぅ、自信作なのに。
そもそも装甲艦とは何か。
船の歴史で行くと、有名なガレオン船→戦列艦→装甲艦となる。
16世紀から18世紀にかけて商用・軍用問わず主流となったガレオン船。
その途上、17〜19世紀にガレオン船が軍用に特化して発展したのが戦列艦。
その後、19世紀半ばに登場したのが戦列艦から発展した装甲艦というわけ。
木造で作られている戦列艦を鉄鋼の装甲で覆ったのが装甲艦に分類される。
等級は、特に戦列艦の登場以降考えられた船の分類らしいわ。
もっと簡単に言えば、船の大きさと装備している砲門数で分けられる。
1等級、あるいは1等艦と呼ばれるのは、3層の砲列甲板を持ち100門以上の砲を持っている最大級の戦列艦のみ呼ばれた。
このスレイプニルには3層の砲列甲板を配備。
1層に付き両舷合わせて40門、3層合計で120門。合わせて甲板上船首側の船首砲室には特大の主砲を2門。
その上の船首上甲板に4門。船尾側の船長室上、船尾上甲板に4門。
計130門装備の巨大艦というわけよ。
甲板下から第1砲列甲板、第2砲列甲板、第3砲列甲板、略奪層、生活層の全5層で形成されている。
最初の3層は、両舷に大砲を設置、船体中央に船員用の2段ベットを2列、それを50脚設置している。
1層につき200人が寝ることが出来る。
第4層である略奪層は、文字通りこれから先の略奪品の保管庫。捕虜もここに入れておく。
第5層の生活層は、本来の物資保管庫やそれらを調理する調理場、お風呂などを完備。
ちなみに最船尾側には機関室がある。
中には試作の精霊エンジンを設置。そこから伸びた4本のスクリューがこの艦の推進力を担う。
甲板の上は、船首側に船首砲室、船尾側に船長室。その上が船首・船尾上甲板。
操船するための舵輪は、船尾上甲板に設置。
船の命である竜骨(
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