第01部「始動」
第10話
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射撃。弾幕のように広がった放射線状の攻撃に対し、螺旋を描くように最小の被害ですむルートを選択。
「俺は貴様たちがのうのうと生きるこの世界が許せない」
フィールドエネルギーを少し消耗しながらも回避に成功。でもこのままでは…
『…ならばここで怨念となって朽ち果てろ。我々は人類の未来の為にゎ』
通信を打ち切る。このままマスターに敵を認識させちゃいけない。
『マスター。敵の数が多すぎます。撤退を提案します』
「まだだ」
『畏まりました。ではこのまま敵エステバリスの…左舷より熱源反応を感知』
言うよりも早く、指定座標にマスターが移動を開始する。
目の前で射撃体勢に入っていたエステバリスが黒い軌跡に包まれる。
「紫藤だな」
『何て無茶な。もう少し遅ければ…』
今すぐ軍艦の制御を乗っ取って自爆させたくなる。
「ラムダ。敵旗艦は識別できたか?」
『はい。通信を繋げて来た艦は探知済みです』
「行くぞ」
機体の加速が強まる。次第に敵旗艦と思われる大型艦の姿を捉える。
追加のエステバリス部隊は認められない。艦隊戦を想定した編成の可能性大。これなら。
突如、無理な制動を強いた機体にアラートが鳴る。
『脚部バランサーに異常』
「ちぃ」
機体の制動が崩れる。
さっきの無理な機動でスラスターに異常。機体制動、速度ともに異常を確認。
『マスター撤退してください。これ以上は無理です』
口惜しそうにしながらもマスターが機体の速度を落とす。
良かった。撤退してくれる気に…
後はボソン反応を阻害する装置を使って…
『敵旗艦に熱源確認。グラビティブラストです』
「…ラムダ。ジャンプの準備だ」
タイミング良く大破出来そうですね。このエステバリスには悪いですが、後の私とマスターの為に犠牲になってもらいます。
これが無事に終われば…
『マスター!ボソン反応確認……これは…ナデシコB』
何でこのタイミングで…
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