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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
闇の砂漠
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?ヤ、ヤダ…そ、そう言う意味じゃないわよリュカ!」
「そ、そうですよ!私達、そんなに頑張ってませんし…何時もの半分だったし…」
ビアンカは顔を真っ赤にして、意味が違っている事を指摘する…ハツキなどは、最早パニックでただの暴露になっている。
「そ、そう言う意味じゃねーよ!何か今後の旅に役立つ情報等を仕入れたかって聞いてんだ!」
「あぁ!そう言う意味かぁ…」
分かっているクセに大きく頷いて理解してなかった様に振る舞うリュカ…

「うん。それだったら町外れの牧場でレミラーマを唱えたら、こんな物を拾いました」
そう言うとリュカは懐から、鈍い輝きを放つ綺麗な鉱物を取り出し見せる。
「え〜とね…町の人にコレを見せたら『オリハルコンじゃないか!?凄く貴重で、凄く堅い鉱物だ!遙か北の村…マイラで、オリハルコンを加工する事の出来る鍛冶屋が居る。これだけの量があれば、結構凄い武器を作ってもらえるぜ!』って、言ってたよ」
女性陣は皆オリハルコンの鈍い輝きに見とれながら…男性陣は、そんな女性陣に見とれながらリュカの話を聞いている。

「ではでは…マイラに行って、偉大なる勇者様専用の格好いい武器作ってもらいましょう!」
マリーがオリハルコンの輝きに見とれながらも、今後の冒険方針に導きを入れる。
「いや…僕はいらないよ。アルルにだけ最強の武器を作ってあげてよ」
「はぁ?私はそのつもりで言ったんですが…お兄様は何を勘違いしてるんですか?」
ティミーの勘違いな一言に、兄に対してとは思えない口調でマリーが言い返す。
「私は『偉大な勇者様』と言ったんです!『偉大な』ですよ!…最近、女遊びを憶えたからって、一端の英雄気取りですか?英雄の条件とは、色を好む事なんですよ…つまり、お父さんみたいな節操無しの事なんですよ!分かってますぅ? (ニヤニヤ)」
まるでポピーと会話をしている様な感覚に陥るティミー…
最近アルルにかまけ、妹を蔑ろにしたツケが回ってきたのだと思い、大きく落胆する…

「お、女遊びなんかしてないよ!僕はアルル一筋なんだから…それに、それだったらアルルだって英雄の条件を満たして無いじゃないか!」
真面目っ子ティミーには、さらりと流すという芸当は出来ず、ついついムキになって反論してしまうのだ。
だが…
「アラ、お兄ちゃんは知らないんですか!?アルルお姉さんの…ゲフンゲフン、何でもありません事ですわよ…オホホホホ!」
「な!?ちょ、ちょっとマリーちゃん!勝手なデマを流さないでよね!私はティミー一筋よ…他の男となんて…その…あ、遊んでは…いないわ…よ…」
やはり真面目っ子アルルも、ムキになって反論してしまう…
それが笑いの種になっていると分かっていても。




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