防空!フォークランド
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
彼は待ちきれなかった。早く戦場に帰りたいと。
「え?なにぃ?白旗上げたって?ホントか。」
「おやっさん、どうしました?」
「ああ、ボウズ。体長がよ、連邦が降伏したといってな。」
「え、俺の出番なしっすか?」
「そういうことだな。」
「マジかよ・・・。」
戦闘は終わった。一刻も早く戦場に戻りたかった彼の行く戦場はなくなった。
しかし、彼も戦争の早期終結を望んでいる。
『聞こえるか?歩兵部隊到着まで周辺警戒するからちょっと来い。』
「はい、わかりました。」
「出撃かい?」
「はい、警戒に出ることになりました。」
「そうかい。」
この戦闘は自分が終わらせたものではないと彼は思いひどく落胆した様子で再発進した。
基地は壊滅し少数の捕虜が手に入ったという。隊長曰く大半が瓦礫の下らしい。救助する気はないそうだ。
「んじゃ、わが歩兵部隊が来るまで見張りや。」
「えー、つまんなーい。」
「ですね。」
「もっと壊しましょう、隊長。」
彼はもっと働きたかった。自分の手で戦争を終わらせたかった。それだけのために生きてきたのに何もできなかった
「構わんがもう壊すようなものはないぞ?司令部と港湾施設は残しておいてもらわんと。後続から非難が出る。」
「ぶー。」
「ダラダラしてないで見張る。増援が来たらたまらん。来たら遊んでいいぞ?」
「やったー。」
それぞれ散開し各々の持ち場につき監視を始めた。彼は接岸したユーコンの直掩に回る。
「なあアッグ。俺、何のために戦ってるんだろ。」
MSであるアッグは答えない。彼自身、この問題は自分で解決しなければとわかっている。
その後無事歩兵部隊が到着し基地及び周辺海域の制圧が完了した。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ