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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
第十八話 啖呵
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。そして油断している隙に少女が一瞬で一誠の腹に棍を決めようとしていた。

(不味い!!)

闇慈は軽く魔力を解放し足と手に溜め、一誠と少女との間に体を滑り込ませ、右手は棍を掴み、左手は一誠の頭めがけて拳骨を振り下ろした。そして魔力を溜めた右手でそのまま棍をへし折った。

「痛って〜!!?」

「私の棍を!?」

少女も止めた事とへし折られた事に驚愕しているようだった。

「イッセー!!相手は悪魔なんだから気を抜くとやられるよ!!」

「っ!!悪ぃ・・・闇慈」

「君も引いてくれないかな?無駄な争いは避けたい」

「・・・」

その少女も同意したのか自分の元居た場所に戻った。

「ほう。ミラの一撃をあの距離から止めるか・・・お前は何者だ?リアスの下僕か?」

ライザーが闇慈に興味を示したのか話しかけた。

「・・・僕は人間でオカルト研究部の部員です。そして僕はリアス先輩の下僕ではありません」

「人間だと?おい、リアス。そこの出来損ないよりこの人間の方が役に立つんじゃないのか?」

「貴方に関係ないわ。それに私の下僕と部員を侮辱しないでちょうだい」

闇慈はグレイフィアに尋ねた。

「グレイフィアさん。レーティングゲームに人間を参加させることって出来ないんですか?」

「特例ではありますが、駒の人数が合わない場合、補充要員として参加できます。しかし治療は致しますが死亡した場合の責任は負いかねます。そして口外しないようにお願いします」

「十分です。リアス先輩」

「何かしら?アンジ」

「僕を部長の駒としてレーティングゲームに参加させて下さい!!」

その事を聞いたライザーは少し呆れ顔になった。

「おいおい、部員の少年。人間の貴様に何が出来る?参加した所でリアス達の足手まといになるだけだ、やめておけ」

「貴方に心配されるほど僕はヤワじゃないですよ。焼き鳥さん♪」

シーン・・・

「貴様・・・俺のこと何と言った?」

「や・き・と・りって言ったんですよ。貴方みたいな女たらしに不死鳥(フェニックス)を名乗る資格なんてありませんよ。焼き鳥で十分ですよ」

「ぶっ!!あはは!!闇慈!!それ傑作だぜ!!」

一誠もその事に大爆笑していた。

「き、貴様らぁぁぁ!!!リアス!!お前の下僕と部員にしつけがなっていないぞ!!」

「なら。後はレーティングゲームで勝敗をつけましょう?ライザー」

「良いだろう!!貴様ら!!今の言葉、忘れるな!!」

ライザー達は再び魔法陣を展開しその場から居なくなった。そしてグレイフィアもその場からいなくなっていた。

「あのリアス先輩・・・?」

闇慈がリアスに話しかけたが無言のままだった。


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