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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
番外1 日常
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闇慈は小猫を連れ、誰も居ない屋上に来るとベンチに腰を下ろし、昼食を食べ始めた。小猫は売店のパンを口にし出した。

「・・・闇慈先輩。それって手作りですか?」

小猫は何かに気がついたのか闇慈に問いかけた。闇慈が食べていたのはサンドイッチだ。恐らく今日の朝作ったものらしい。

「うん。僕は料理が好きだからね」

「・・・意外です」

「よく言われるよ」

闇慈はそのままサンドイッチを再び食べ始めたが・・・

「・・・(ジーー)」

「・・・」

「・・・(ジー−)」

小猫がエサを欲しがる仔猫ような目でサンドイッチを見ていた。

「・・・欲しいの?」

「・・・(コクコク)」

闇慈はサンドイッチを一つ小猫に手渡すと、小猫は美味しそうに食べ始めた。

「美味しい?小猫ちゃん」

「はい。美味しいです」

そう言うと小猫は小さくではあったが笑みを浮かべた。闇慈はその事を見ると笑いがこぼれた。

「・・・どうしたんですか?闇慈先輩」

「いや。小猫ちゃんが笑った所を初めて見たからね。良い物が見れたよ」

「・・・」

小猫は顔を赤らめながら再びサンドイッチを食べ始めた。

「それじゃあデザートと行こうか?小猫ちゃん」

闇慈は持って来たタッパを取り出しフタを開けると小さな正方形の生チョコが10〜12個ほど入っていた。

「・・・これも闇慈先輩が?」

「そうだよ。と言っても簡単な生チョコだけどね」

「・・・いただきます」

小猫は闇慈が持って来たつまようじで生チョコを刺し、食べた。すると小猫からまた笑みがこぼれた。

「どうかな?小猫ちゃん」

「・・・美味しいです」

「そう。良かった」

タッパに入っていた生チョコは一気に無くなってしまった。それだけ美味しかったのだろう。

「満足した?小猫ちゃん」

「・・・はい。あの・・・闇慈先輩」

「何?小猫ちゃん」

「・・・また作ってきてくれませんか?」

小猫は赤らめながら上目遣いで頼んできた。この時闇慈の心の中では・・・

(やっぱり小猫ちゃんは可愛いな。まあその笑顔が見れるのならお安いご用だけどね)

「・・・闇慈先輩?」

「良いよ。流石に毎日は無理だけど。週に一回は作ってきてあげる」

「・・・っ!!ありがとうございます、闇慈先輩」

その時の小猫の笑顔は本当に可愛かったと闇慈は思ったらしい。しかしその後、闇慈の料理の腕の良さがリアス達にも知れ渡り、部員全員にチョコを作るハメになったと言う。

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