第1章 ニルヴァーナ編
さようなら、化猫の宿・・・
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て・・・」
「そう、俺とウェンディ・・・そしてジェラールだ。」
ルーシィさんがそれを聞こうとしたときに、俺はそう言う。
「その少年のあまりに真っ直ぐなその瞳に、ワシは思わず承諾してしまった。
そして、預かった2人の為に、ワシは・・・偽りの仲間を造り出した。」
「2人の為に作られたギルド・・・。」
「嫌・・・そんな話し聞きたくない!みんなも何か言ってよ!!!!」
ウェンディはそう泣け叫んだ。
「マスター!」
俺はマスターに怒り、そして言った。
「何でそんな事をいうんだ!!!偽りじゃねー!!!!
あんた達は俺達のギルドの仲間だろ!!!」
わかっていた・・・知ってはいた・・・でも俺は・・・我慢ができなかった・・・。
「役目とか偽りとかそんなの関係ないだろ!!
俺達はを預かって今日この日まで仲間として暮らしてきたんだぞ!!!
それをこれで終わりだなんていうのはどうかと思うぞ!!!!!」
「・・・すまん、コージ。だが偽りは偽りじゃ。」
「・・・っ!」
事実、それは変わらない・・・それでも・・・!
「ウェンディ、シャルル、ミントよ。
もうお前達に偽りの仲間はいらない」
マスターはウェンディ達の後ろの方へと指をさした。ナツさん達だった。
「本当の仲間がいるではないか。そしてそこにも。」
マスターは俺に指をさす。
「マスター・・・っ!」
徐々にマスターの体が消え始めていた。
「お前達の未来は、始まったばかりだ。」
「マスター!!」
「マスター!!!!」
俺とウェンディは叫ぶ。さらにウェンディは消えゆくローバウルの下に寄った。
「皆さん、本当にありがとう。この子達を頼みます・・・。」
その時、俺達の体にあった化猫の宿のマークが消えていった・・・。
「マスターーーーーーっ!!!うわああああああああぁぁぁ!!!!!」
マスターが立っていたその場所で、ウェンディが泣き崩れた・・・無理もない・・・。
「・・・・・・。」
俺は泣き崩れるウェンディに近づく。
「ウェンディ・・・。」
「ぅう・・・お兄・・・ちゃん・・・。」
俺は優しく、ウェンディを後ろから抱きしめた。
「ゴメン・・・。」
俺は謝った。
「俺の・・・俺のせいで・・・!」
「お兄ちゃん・・・。」
「コージは・・・知っていたんだね・・・。」
「・・・ああ。」
後ろにいたミントの言葉に俺は顔を向かずに答える。お前も泣いているんだな・・・。
「シャルル・・・ミント・・・本当にゴメン・・・。」
俺は謝る事しかできなかった・・・。
「俺はお
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