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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
第十三話 抱擁
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どうしました?部長」

「何でもないわ。私たちも急ぐわよ」

「分かりましたわ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

視点は変わり、教会に移動する。教会の中では木場と小猫が悪魔祓い達と応戦していたが・・・流石に数の差が有り過ぎ段々押されていった。

「・・・祐斗先輩。少しこれは不味いかもしれません」

「確かにね。これはちょっとやばいかもしれないね、小猫さん」

二人の『魔力』はそう使われていなかったが・・・『体力』がほぼ限界に達しようとしていた。そしてまた一人の悪魔祓いが小猫に向かって光の剣を振り下ろしてきた。

「・・・っ!!」

小猫はその剣を避けると回し蹴りを放ち吹き飛ばした。
小猫の悪魔のクラスは『戦車(ルーク)』。パワーをモチーフとした戦闘を好むが体力が少ない小猫にとってこれは悪手だった。足がもつれ、その場に倒れ伏してしまいその隙を逃さんとばかり2〜3人の悪魔祓いが光の剣を小猫に向かって突き刺そうとしていた。

「小猫さん!!」

木場はフォローに回りたいが悪魔祓いに道を阻まれ、助けに行くことが出来なかった。

「・・・っ!!」

小猫は直撃を覚悟したのか目を閉じた。


















しかし。その剣は小猫に届くことは無かった。小猫の横を何かが通り過ぎると、そこに小猫はいなかった。そして悪魔祓い達が見たのは教会の大きな柱の上に立ち、小猫を抱きかかえ・・・俗で言う『お姫様抱っこ』をしていて、そして大きな二枚の漆黒の翼で小猫を包むように守っている闇慈だった。そして木場はその見ていた残りの悪魔祓いを剣で切り裂いた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

時間は少し遡り、闇慈は走って教会に向かっていたがいささか距離が離れすぎているのだろう・・・中々、教会に着かない。

(デスさん。あの翼って憑依した時にしか使えないんですか?)

(いや。普段でも具現させることは可能だが?)

(走るより飛んだ方が早いと思います。翼を具現させて下さい)

(承知した!!)

そして走っている闇慈の背中から先程の二枚の大きな翼。そして二枚の小さな翼が生えると闇慈は勢いを乗せそのまま飛び立った。そしてすぐに教会の入り口が見えてきたが・・・闇慈の目には小猫が悪魔祓いから斬られようとしているのが見えた。

(不味い!!)

闇慈はそのまま地面すれすれで滑空するとそのまま開いていた入り口に入ると小猫を抱きかかえ柱の上に立った。

「・・・(フルフル)」

小猫は覚悟していたとは言え猛毒である『光』で出来た剣を受ける恐怖が今に出てきたらしく。目を閉じたまま振るえ始めた。

「大丈夫だよ?小猫ちゃん」

「・・・えっ?」

小猫が目を開
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