第十一話 友人
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堕天使がいる教会につくことになったの?」
「・・・実はこの力のせい何です」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アーシアは闇慈達に自分の過去を語ってくれた。
アーシアは体に宿していたセイクリッド・ギアの力を使い、多くの人を癒し、周りからは『聖女』と言われていたらしい。しかし彼女には心を許せる友人がいなかった。何時も周りは『聖女』と拝めていたがアーシアにとってはそれは良いことでもあったと同時に孤独感を感じていた。
しかし、ある出来事で周りの態度は一変することになってしまった。ある日、傷ついた男がアーシアのいる教会へと逃げ込んできた。心優しいアーシアはすぐにその男をセイクリッド・ギアの力で治療したがその男は『悪魔』だった。その事知った周りの人間は『聖女』から『魔女』と言い換え罵った。そして彼女は異端審問にかけられ、教会を追放されてしまった。そしてこの極東の地・・・日本で、堕天使が集めているはぐれ悪魔祓いがいるあの教会に入ったと言うことだった。
このことを話を聞いたアーシア以外の部員は申し訳なさそうにしていた。
(・・・やっぱりこの世で一番恐ろしいのは『悪魔』でも『堕天使』でもない。僕たち・・・『人間』なのかもしれない。都合に合わせて拝んだり、それが悪くなれば切り捨てる)
(しかし。全ての人間がそう言う訳でもないと思うが?闇慈)
しかしアーシアはこのことを恨んでいなかった。神が与えた試練だと自分に言い聞かせたみたいだ。闇慈はこの子の心の強さには恐れ入った。そしてアーシアには夢があった。『友人を作る』ことだった。さっきも言ったけど彼女には心を許せる友人がいない。
「この試練を乗り越えれば何時かきっと主が私にお導きを・・・」
だけどこの子は勘違いをしている。その事を闇慈が言おうとすると・・・
「それは違うと思うぜ?アーシア」
「イッセーさん!?」
(イッセー。何を言うつもりなんだろう?)
闇慈は一誠の声に耳を傾けた。
「俺はもうアーシアの事を友達って思ってたぜ?」
「でも・・・私は・・・」
「悪魔を癒したから何だってんだ!?俺にはそんなの関係ねえ!!俺にとってアーシアは心が広い優しい女の子だと思ってる」
「い・・・イッセーさん」
その事を聞いたアーシアは段々涙目になっていった。
「だからさ。俺と・・・友達にならないか?アーシア」
一誠はアーシアに近寄り、優しく問いかけた。そして闇慈の心の中ではっきり分かったことがあった。
(・・・イッセー。やっぱり君は最高だよ!!)
「僕もその友人に加えてくれないかな?」
「・・・私もアーシア先輩と仲良くなりたいです」
「あらあら。私も構いませんか?」
「私も今日初めてあったけどそれに加えてくれな
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