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第二十三話 クリア
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・・不思議な事もあるものだな。さて・・・終らせよう」
ヒースクリフは恋人を目の前で失った絶望感に陥っているキリトに自分の剣を突き刺した。
「ガフッ!!」
キリトは何の抵抗も無くそれを受けてしまった。キリトのHPは見る見る減って行った。このままではアスナの二の舞になってしまうのは確かだった。
シュウはこれ以上大切な存在を失いたくは無かった。彼は急ぐようにアイテム欄からそれを取り出し、それを装備する。
装備したのは【パラライ・チェック】。麻痺を完全に取り除く事は出来ないが負担を軽減してくれるアクセサリーだった。今の状況で腕だけ動けば十分だった。
両腕だけが完全に動く事を確認したシュウは持っていたリベリオンからルシフェルに変えると一本の起爆剣を作り、左腕で身体を支えながら右腕で剣を投げる。
「うおぉぉぉ!!!」
「ぐっ!?」
ヒースクリフはキリトに集中しすぎたせいでその起爆剣を胸に受ける。その拍子にキリトの眼に光が戻って来た。それを見たシュウはキリトに呼びかける。
「キリト!!テメェはアスナに救ってもらったその命を無駄にするつもりか!?そんな事俺は許さねぇぞ!!テメェはここに居る全員の希望なんだ!!こんな所で諦めて死んだら、俺はテメェを一生憎み続けるぞ!!」
「そうだ。まだだ・・・まだ終れない!!はあああ!!!」
シュウの激励に答えたのかキリトは持っていたアスナのレイピアを最後の力を振り絞ってヒースクリフの腹に突き刺した。そしてキリトが剣から離れるとシュウは起爆剣を起爆させた。
「見事だ・・・」
二人の攻撃はヒースクリフのHPを完全に削り、消滅させた。麻痺が解けたシュウはキリトに近寄り状態を確認する。
「キリト!キリト!!」
「シュウ・・・悪ぃな。お前との約束、守れなかった・・・」
シュウは急いでHPを回復しようとしたがキリトのHPはすでに0に達していた。そしてキリトの身体はアスナ同様に消滅してしまった。
「ア・・・アァァァ・・・ウワァァァ!!!」
シュウは地面を殴りつける。自分の妹、親友が目の前で二度も消えてしまえばこうなる事は眼に見えていただろう。
シュウが自己嫌悪に陥ろうとした瞬間・・・そのフィールドは光に包まれた。
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