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IS〈インフィニット・ストラトス〉駆け抜ける者
第2話
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業が成功。

ゼロのガールフレンドがその保有者に選定されたが、スペックを出し切れない。

紆余曲折あってゼロと一夏で口論となり、売り言葉に買い言葉で今に至る。

…らしい。

「お手本見せてかませ犬やれって?…はあ…」

今更足掻こうが決まったものは覆せない。

「一夏、ゼロ。期待に応えられないかもしれないが、精一杯やらせてもらう」
「楽しみにしている」

毛嫌いしている一夏を一別した後、ゼロは去っていった。

「一夏、俺達も行こう。そろそろ時間が厳しい」
「トモ、負けるなよ!」
「善処はする」

食堂を出て教室へ。正直、勝率はかなり薄い。

どう戦えば僅かな勝機を掴めるか、頭の中で作戦を練り続ける。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

時間というものは不思議なもので、来てほしくない事がある時程瞬く間に流れ、放課後になってしまっていた。

ずっと作戦を考えたが、何一つよいものは浮かばず、授業の内容も殆ど覚えておらず、昼食を食べた記憶も曖昧だ。

ただ、頭に痛みを感じてはいるので、織斑先生に頭をしばかれたのは理解できているが。

今俺は、第3アリーナのBピットで準備をしていた。

「なあトモ?」
「どったの一夏?」

制服から専用のISスーツに着替えながら、一夏の話を聞く。
「なんでトモのは『服』なんだ!?」
「知らんよ。制作者の趣味だろ」

確かに、一夏の言わんとする事も分かっている。普通、ISスーツは体にフィットするインナーのような物だ。

しかし、俺が今着込んでいるのはどこぞの銀〇美少年の戦闘装束。

何ともいえぬ雰囲気の中、待機形態であった右手首のISを起動。

濃紺の腕輪だったISは、両腕両足を護るかの如く装甲に変わり、背部に四機の巨大スラスター。

一拍遅れて腰と胸元を装甲が覆い、両肩の先が出っ張る。

頭部に一角獣のような角型センサーが出現し、手の甲の球が淡く輝き、起動完了。各部異常なし。

「準備OK。…えーっと、何て機体名だったかな?」
「…『ヴァンガード』、だ丹下」
「あ、織斑先生!」

様子を見に来た教官殿に、機体の名前を教えていただきました。

「愚弟がいざこざに巻き込んだこと代わりに謝っておく」
「千冬姉、それは!」

バシン

「織斑先生と呼べ、織斑」
「はい…、織斑先生…」

頭をしばかれる一夏と窘める織斑先生。今日だけですっかり見慣れた風景だ。

「それはそうと丹下、お前は謹慎開けだ、くれぐれも無理はするな」
「やれるだけやってみます」

¨戦闘待機状態のISを感知。操縦者、『宮間のぞみ』、ISネーム、『ブロッサム・レイ』、戦闘タイプ、高機動戦闘型、特殊装備、機能あり。¨

織斑先生と話
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