第2話
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…やっぱトモが居ると気が楽だ」
「…そうか?」
「そうさ。箒は何かと突っかかってくるし、セシリアはセシリアで行動が読めないし…、」
なんだ、リア充じゃないか。ふざけやがって。
「鈴が加わると更に厄介で…、三人集まると姦しいって本当なんだな…」
遠い目をしながら、一夏は黄昏ていた。
いちいち相手をしていたら時間が無いので速やかに寝間着から制服に着替える。
白基調の赤のラインが入った目立つ制服。
サイズもぴったりだ。
「よっし、一夏、朝飯行こう」
「っと、今行く!」
一夏と共に学食へ。さて、誰と出会えるやら。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
学食は混んではいたが、座れないほどではなかった。
「俺は和食セットにしたけど、トモはどうする?」
俺?決まりきった事を今更聞くとは、ナンセンスだなっ!!
「カレーうどん!」
「死ぬ気かトモ!?」
「俺は死なない!無傷で食べきって、授業を受けるんだ!!」
「トモっ!!」
とまあ、芝居を演じてみたが周りの目が冷たいので、大人しく席に座ることにする。
「…一夏、今のは何だ?」
「箒…、トモが戦地へ旅立つのを見送っていたんだ…」
席に座れば一夏さんは幼なじみに捕まったので、一人孤独な戦いに身を投じるとする。
出汁が効いていて美味い。ムッ、危ない!跳ねた汁が制服に掛かる所だった。
そんなこんなでカレーうどんと真っ向から闘い、後少しで始末できるその時、
ドンッ
「っと、悪い当たっちまった」
脇腹に偶然生徒の腕が当たってしまい、その衝撃で揺れた丼の中の出汁が一滴、制服の裾に掛かった。
「…ああぁぁ!」
「トモっ、しっかりしろ!」
「一夏…、もう駄目だ…、燃え尽きちまったよ…」
何という悲劇、俺の白い服でカレーうどんノーダメージ完食は失敗、累計1086連敗に達した。
「『ワンサマー』、何でソイツ灰になってんだ?」
?ワンサマー?
「一夏…、この借りはいずれ返す…、んで、ワンサマーって何?」
「紹介しとく、彼がゼロ。一夏の英語読みらしい」
明らかに本来の読み方より長い。そんな呼び方をするメリットもない。
「ゼロって、一夏嫌いなのか、篠ノ之?」
「口には出してないがな、丹下」
やっかみか、はたまた単純に嫌悪しているだけか、どんな理由にせよ、あの態度を見る限り、一夏に好意的には動かないに違いない。
「そうだ、なあ、丹下、だったか?今日はよろしく頼むぜ?」
「…何を?」
「悪い、放課後勝負する事に…」
「誰と誰が?」
「一夏、丹下が混乱する、私が説明する」
篠ノ之が言うにはこうだ、
俺の謹慎中に、我がIS
が解析され、同型機の開発に某企
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