再開の語り合い
[14/14]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
それは、つまり、武蔵を止めるだけのダメージを与えられなかったことということになる。
個々の勝負では負けてはない。むしろ、このまま勝負を続けていたら勝利となっていただろうという自信はある。
だが、勝負に勝っても試合に勝てなかったということだ。
悔しいという思いはあるが、このまま残っているのは危険だ。
このまま自分達が残れば、捕虜になってしまい英国の恥と化す。離脱手段はグレイスの船があるが、このままでは振り切られる可能性がある。
故に
「Mate! 撤退するぞ! 英国の恥となっては妖精女王に申し訳が立たないからな!」
全員、それぞれの形で首肯し、グレイスの船に向かうが、一人だけ何の返事もせずに立っている人物がいた。
シェイクスピアである。
「……」
彼女は何も言おうとはしていないし、何かをしようとはしていなかった。
ただ、見ていた。
彼女が見ているものを、敢えて無視し、こちらの呼びかけを無視したという風に捉え、再度、声を上げる。
「シェイクスピア! Youも早く離脱したまえ!」
二度目の叫びに、今度こそ反応し、シェイクスピアは離脱の動きを取り、自分も離脱する。
だが、武蔵も、問題が解決したわけではない。
英国には近付いて来ている。それも、激突の形で。
その事に、武蔵艦上にいる全員で、艦の傾きを変えるために左舷後部へと移動する。
武蔵八艦による凶悪なドリフトは、そのまま英国の空へと突入する。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ