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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十話 仕組まれた引き金
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しものドモンもリツ子とミサトの連続コンボの前に沈黙したかと思われた。だがその沈黙は二人のコンボを受けてのことではなかった。これがドモンであった。
「ゴォッドスラッシュ・・・・・・」
 彼はオーラバトラー達を前にして構えに入っていた。全身に力がみなぎっている。
「タイフゥゥゥゥゥゥン!!」
 そして竜巻を放った。それで敵を一掃してしまったのである。
「とりあえず彼も怪しいわね」
「こらこら」
 今度はミサトが止めた。リツ子にしてみればドモン達は常識の範囲外であるのに変わりはないのであった。
 だが何はともあれ戦いは行われていた。ロンド=ベルは果敢に攻撃を仕掛けていた。
「ゴッドバァァァァァァァァーーードチェェェェェェェェェェーーーンジッ!」
 洸がライディーンの照準を一機のスードリに合わせた。
「照準セェェェェェェェェェェェーーーット!」
 そしてゴッドバードを放つ。それでスードリは大破し炎上する。乗組員達は脱出するので精一杯であった。
「クッ、スードリが一撃か」
「流石はライディーンといったところですか」
 ブランに対してベンがそう答える。
「ですが我々にとってはそれだけでは済みません」
「ああ」
「少佐、これからどう戦われますか?このままですと」
「わかっている」
 ベンに対して言葉を返す。
「ドレル隊長に申し上げよう。これ以上の戦いは不利だとな」
「はい」
 こうしてブランはドレルに意見を具申した。彼はそれをベルガ=ダラスのコクピットで聞いていた。
「撤退すべきか」
「はい」
 ブランはそう答えた。
「御言葉ですが我が軍の損害は最早無視できない程になっております」
「うむ」
 それは他ならぬドレルが最もわかっていることであった。頷くしかなかった。
「それにこのサンクトペテルブルグの市街にまで迫ってきております。これ以上の戦闘は我々にとって地球の市民達の不必要な反感を抱かせるだけかと」
「アースノイドのか」
「はい。それは避けるべきだと思いますが」
 ティターンズは表向きはアースノイド至上主義を唱えている。その実態は木星と手を結びクロスボーンを受け入れていてもだ。だが表向きとはいえ重要であることには変わりがない。
 それがわからぬドレルではなかった。彼もまたロナ家の人間であり政治に深く関わっているのだから。ただの軍人ではないのである。
「わかった」
 ドレルはブランの提案を受け入れることにした。
「ではこのサンクトペテルブルグを放棄するとしよう。以後は北欧に向かう」
「ハッ」
「後詰は私が引き受ける。ブラン少佐には損傷の激しいモビルスーツ及びオーラバトラーの回収を頼みたい。いいな」
「おおせのままに」
 ブランは頷いた。こうしてティターンズ、そしてドレイク軍の作戦が決まった。
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