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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十話 仕組まれた引き金
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めてはいなかった。
「宿命とは自分で切り開くものだからだ。違うか」
「貴様等に限っては違うな」 
 返答は冷酷極まるものであった。
「駒共はな」
「駒だと・・・・・・俺達が」
「その通りだ」
 呆然とした祗鎗に対してやはり冷酷な返答を送る。
「違うというのか。貴様等は全て俺の楽しみの為の駒だ」
「私達が・・・・・・」
「惑わされるな、ロクフェル」
 祗鎗はそう言ってうろたえようとする戦友を落ち着かせた。
「今はその時ではないぞ」
「え、ええ」
「木原マサキよ」
 祗鎗は再びマサキに顔を向けた。
「どうやら貴様は俺の全力を以って滅ぼさなければならない男のようだな」
「ようやくわかったか」
「言うな。まさかこれを使うとは思わなかったが」
「ムッ!?」
 それを見たアムロの直感が彼に教えた。
「まさか」
「受けよ、木原マサキ」
「いけない、皆!」
 アムロが咄嗟に叫んだ。普段の落ち着いた彼からは想像もできない言葉であった。
「どうした、アムロ」
「ブライト、すぐにあいつを止めろ」
「何があるのだ」
「あいつは・・・・・・核を使うつもりだ」
「何!?」
 それを聞いたブライトの表情も一変した。
「まさか」
「いや、おそらくそのまさかだ」
 クワトロもアムロと同じものを察していた。
「このプレッシャー、間違いない」
「クッ、どうすれば」
「心配ありません」
 だがここでエレが出て来た。
「オーラーバトラーならば核を受けても何ともありませんから」
「そうだったか」
 それを聞いてハッと思い出した。オーラバトラーは地上ではその力を大きく増幅させる。実際に核ミサイルの直撃を受けても無事だったのである。
「それならば」
「ここは俺達に任せろ」
 すぐにショウ達が出ようとする。だがここでマサキが攻撃を放ってきた。ショウ達はあわててそれをかわした。
「一体どういうつもりだ」
「余計なことはしないでもらおう」
「余計なこと」
「そうだ」
 それがマサキの返答であった。
「観客は客席にいろ。それだけだ」
「俺達は客かよ」
「じゃあこのまま死んじゃえっていうの!?何さ、あいつ」
「いや待て、チャム」
 そんなチャムをショウが窘めた。
「ショウ」
「あいつは俺達を観客と言ったな」
「うん」
「だったらあいつは核ミサイルを止めることができるかも知れない」
「何でよ」
「それだけ自信があるということさ。そうじゃないと言えないだろ」
「そりゃそうだけれど」
「だから安心していいかも知れない。あいつはやる」
「やれなかったら」
「その時は俺がやる。それだけだ」
 ショウは覚悟を決めながらことの成り行きを見守っていた。バーストンはいよいよミサイルを放とうとしていた。

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