第三十話 仕組まれた引き金
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。
「貴様はそういうふうに作られているのだからな」
「作られている」
「そうだ」
今度は答えた。
「しかしそれを教えるつもりはない。俺はそこまでお人好しではない」
「というかここまで底意地の悪い奴はじめて見たわ」
「アスカが言うかね、ほんと」
それを聞いてライトがまた軽口を叩いた。
「そしてだ」
マサキはまた言った。
「御前もそこにいる女も俺に倒されるのだ。それが宿命だ」
「宿命だと」
今度はロクフェルが声をあげた。
「そうだ、宿命だ」
マサキはそれにも答えた。
「今それを教えてやろう。来るがいい」
「言われなくても」
「ロクフェル」
前に出たロクフェルに対して祗鎗が声をかけた。
「何!?」
「御前だけ行かせるわけにはいかない」
「祗鎗、貴方」
「俺も行く。いいな」
「ええ、わかったわ」
ロクフェルはそれに頷いた。そしてまずはディノディロスが前に出た。
「ほう、御前から来るか」
「そうだ」
ロクフェルはマサキに対してそう答えた。
「これが地の響き」
全身に力を込める。
「とくと味わえ!」
そして胸の光から力を放出した。それを大地に叩き付けた。
するとそれにより地響きが起こった。何と地震を起こしたのであった。
「馬鹿なことをする」
だがそれを見てもマサキはまだ笑っていた。
「天と地、どちらが上なのか知らぬらしい」
「何だと!?」
「天は地の上にあるもの」
マサキは言う。
「それがひっくり返ることなぞはありはしない。見よ」
その地震を受けた。
「これが何よりの証拠だ。地は天に届きはしない」
「な・・・・・・」
「さて、天の裁きだ」
ゼオライマーがマサキの言葉と共にゆっくりと腕を動かした。
「死ぬがいい。裁きを受けてな」
次元連結砲を放とうとする。それでディノディロスを滅ぼすつもりであった。だがそれより前にバーストンが動いていた。
「そうはさせんっ!」
「祗鎗!」
「ロクフェルはやらせん、この俺の命にかえて!」
そう言ってミサイルを放った。バーストンの持つ全てのミサイルを放ってきた。無数のミサイルがゼオライマーに襲い掛かる。
しかしそれでもマサキはやはり余裕であった。地震の時と同じくそのミサイルも全て受けた。だがゼオライマーは傷一つ負ってはいなかった。
「馬鹿な・・・・・・」
「こういうことだ」
マサキはまだ笑っていた。
「山も同じだ。天に届く山なぞありはしない」
「おのれ」
「何をしてもな。貴様等は所詮は俺の前に滅び去る宿命なのだ」
「宿命か」
「そうだ」
マサキは答えた。
「覚悟を決めろ。宿命は受け入れられなくてはならないものだからな」
「それは貴様が言うことではない!」
それでも祗鎗はまだ諦
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