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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二十九話 二つの顔を持つ男
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ーブックに声をかけられても冷静であった。
「私はいいわ。行きましょう」
「うん」
 それならば問題はなかった。二人は頷き合って隣同士になって構える。銀色の二体の美しいマシンが並んでいた。
「信頼し合う関係だな」
 カトルがそれを見てそう呟いた。
「いいものですね」
「信頼できる仲間がいるというのはいいことだ」
「ま、そういうことだな」
 それにカトル、ウーヒェイ、デュオが合わせる。
「ちょっと熱いけれどな」
「あら、熱いのはいいことですよ」
「あ、つい」
 エステバリスの三人は相変わらずであるが。それでもシーブックとセシリーは互いに連携をとりながら前に出る。そして同時に攻撃を放った。
「セシリー!」
「シーブック!」
 ヴェスパーとビームランチャーが放たれる。二つの光が絡み合って進むように見えた。
 それにより敵が吹き飛ばされる。ビームシールドもまるで効果がなかった。
「見事と言うべきか」
 片目の男がそれを見てそう呟いた。ザビーネ=シャルであった。
「あの二人にはそうそう容易には勝てはしないな。だが」
 その左の目が光った。
「それは並のパイロットならばだ。私ではどうかな」
「待て、ザビーネ」
 しかしそれを若い士官が止めた。
「ドレル様」
「今は任務を優先させよとのジャミトフ閣下からの直々のご命令だ」
「ジャミトフ閣下の」
「そうだ」
 それを聞いたザビーネの顔が微妙に歪んだ。
「わかったな。今は撤退する友軍の援護に回る。いいな」
「わかりました」
 不満ではあったが従わないわけにはいかない。それを了承した。
「それではサンクトペテルスブルグまで友軍を援護致します」
「うむ」
 ドレルはそれを聞いて頷いた。
「無事な者達もこちらに参加するらしい。健闘を祈るぞ」
「わかりました。それではドレル様も」
 こうして彼等はそれぞれの任務に専念することにした。的確に動き撤退する友軍のフォローに回っていた。そこに比較的ダメージの低い者達も加わっていた。

「俺達にもやらせてもらうぜ!」
 ヤザンがいた。二人の部下も一緒である。
「ヤザン=ゲーブル大尉か」
「おう、そこの紫の髪のいかした兄ちゃんよ」
 ヤザンはドレルに対して声をかけてきた。
「何か」
「ここは大船に乗ったつもりでいな。俺もいるからな」
「それはいいが大丈夫なのか」
「何がだ!?」
「連戦でだ。オデッサからずっとではないのか」
「生憎俺もハンブラビも頑丈でな」
 ヤザンはその問いに対して不敵に笑って返した。
「あの程度の戦いじゃ何ともないのさ」
「そうか」
「それに俺だけじぇねえぜ。ジェリドもいる」
「ほう」
 見ればメッサーラが飛んでいた。撤退するティターンズ及びドレイク軍をフォローしていた
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