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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二十九話 二つの顔を持つ男
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ニィが顔を顰めさせていた。
「あそこまでするなんて。いや、それだけじゃない」
「わかっている」
 コウがそれを制止しながら応える。
「あいつは・・・・・・俺達の味方じゃない」
「ええ」
「むしろ・・・・・・」
「ほう、観客がいたか」
 マサキはここでようやくロンド=ベルの面々に気がついた。
「面白い。では次の舞台を用意しよう」
「次の舞台?」
「ついて来い、フフフ」
 こう言って彼は姿を消した。完全に消え去ってしまっていた。
「レーダーに反応です」
 ナデシコの艦橋でメグミが報告した。
「北です。ゼオライマーのものです」
「誘ってるのかしら」
「おそらくは」
「大佐、どうしますか?」
 ユリカはここでブライトに問うた。
「何か北にいますけれど」
「北か」
 ブライトはそれを受けて考え込んだ。
「ティターンズやドレイク軍もまだいるな」
「はい」
「丁度いいと言えばそうなるが。罠の可能性が高いな」
「どうする、ブライト」
 アムロも問うてきた。
「リスクが大きいぞ」
「そうだな。どうするべきか」
「何とろ臭いこと言ってるんだよ」
 リュウセイも話に入って来た。
「敵が誘っているなら乗る、それで叩き潰してやりゃいいじゃねえか」
「おいリュウセイ」
 ライが彼に注意した。
「そんな簡単にいくと思っているのか」
「簡単にいっちゃあ面白くはねえな。しかし誘いに乗る価値はあるぜ」
「馬鹿なことを」
「いや、待て」
 だがブライトがそれを制止した。そしてメグミに対して問うた。
「レイナード中尉」
「はい」
「ゼオライマーは確かに北にいるのだな」
「レーダーに反応があります」
「そうか」
「ラー=カイラムのレーダーでもそうです」
「アルビオンも」
 トーレスとシモンもそう報告した。間違いはなかった。
「リュウセイはそう言っているが。どうすべきかな」
「乗ってもいいんじゃないかな」
 万丈がブライトにそう述べた。
「万丈もか」
「条件付だけれどね。ティターンズのこともある」
「ああ」
「ここは北に言ってもいんじゃないかな。僕はそう思うよ」
「そうか」
 ブライトはそれを受けてあらためて考え込んだ。
「では北に行くか」
「うん」
「よし、全軍このまま北に向かう」
 意を決した。他の者にもそう伝える。
「ティターンズ及びドレイク軍、そしてゼオライマーを目標とする。いいな」
「了解」
 彼等は再び北へ進みはじめた。北の大地は雪に覆われはじめていた。ロシアの冬であった。

「そうか、葎まで」
 幽羅帝は基地の奥深くで報告を受けていた。
「これで四人。全てゼオライマーと木原マサキに倒されてしまった」
「はっ・・・・・・」
 報告をする大男が跪いたまま頷
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