第二十九話 二つの顔を持つ男
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を指差してそう言った。
「何なのかまではわからないけれど」
「この月のローズセラヴィーの力を見せてやろう」
「答えてくれたわよ」
「親切な人みたいね」
「・・・・・・一体何者だ、この連中は」
突然の乱入者達により戦いは停止した状態になっていた。ドレルがまず我に返った。
「見たことも聞いたこともないマシンだが」
「それよりもドレル様」
ザビーネが意見を具申してきた。
「何だ」
「今が好機だと思いますが」
「!?」
一瞬戸惑いを見せたがそれが何を指しているのかすぐにわかった。ドレルは頷いた。
「わかった。では行くか」
「ハッ」
「全軍に告ぐ」
ドレルはティターンズ、そしてドレイク軍のパイロット達に告げた。
「今すぐその場所から撤退する。そshちえサンクトペテルブルグへ向かう。いいな」
「了解」
「チッ、もうかよ」
ジェリドはそれを聞いて舌打ちした。
「これからだというのにな」
「いや、今は退いた方がいい」
「カクリコン」
「あのマシン、一体何者かわからないが俺達にとってはいい潮時になってくれた」
「挟み撃ちにされているからか」
「それもある。だが戦いの流れが途絶えた。これを利用しない手はない」
「まあここはわかってやるか」
カクリコンに言われてはジェリドもイエスと言うしかなかった。
「じゃあ撤退するぜ。行くか、カクリコン」
「おう」
最後にメッサーラに搭載されているミサイルを全て放ち拡散ビーム砲も放った。それでロンド=ベルの動きを牽制しながら戦場を離脱したのであった。
こうしてティターンズとドレイク軍は戦場を離脱していった。さらに損害を受けたとはいえその戦力はまだかなりのものであった。
「敵軍がレーダーの視界から消えました」
「今は仕方ない」
ブライトはサエグサの報告にそう返した。
「それより今は目の前のことを何とかしなければな」
「ブライト大佐」
ここで横にいるミサトが声をかけてきた。
「どうした、葛城三佐」
「ここはエヴァを中心に作戦を立てたいのですが」
「エヴァをか」
「はい。あのゼオライマーはかなりの攻撃力を持っております。通常のマシンではそれに耐えられない可能性が大きいと思われます」
「確かにな」
ブライトも先のシ=アエン、シ=タウとの戦いを見ていた。彼もゼオライマーの力は見ているのである。
「ではそうするか。エヴァチームを前に」
「はい」
「防御に力を入れて。エネルギーをATフィールドに集中させよ」
「了解。いい、皆」
ミサトは四人に声をかけてきた。
「フィールド全開よ。そしてゼオライマーに向かって」
「ほいな」
「何か消極的でやなやり方だけれどね」
「待って」
だがここで綾波が止めた。
「レイ、どうしたの?」
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