第二十八話 同床異夢
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第二十八話 同床異夢
オデッサでの前哨戦に勝利したロンド=ベルはそのまま進撃を続けた。そしてティターンズ、ドレイク軍の拠点であるオデッサの軍事基地に到達した。そこには彼等の全軍が配置されていた。
「凄い数ね」
ミサトはそれを見て一言そう呟いた。
「こっちの十倍は優にいるわね」
「十倍」
「ちょっとシンジ、びびってるの!?」
アスカがそれを聞いて突っかかってきた。
「こんなのいつものことじゃない」
「アスカの言う通りだな」
イサムがここで出て来た。
「十倍、つまり一人で十機落せばいいだけだ。楽勝楽勝」
「イサム、自惚れはよくないぞ」
だがそんな彼をガルドがたしなめた。
「油断こそが命を落すもとなのだからな」
「ヘッ、悪いが俺は不死身でな」
それでも彼は悪びれない。
「俺にとっちゃあ敵なんて倒される為だけにしかいねえのよ」
「そう、敵はただ倒すのみ」
ドモンも出て来た。
「俺のこの拳で立ち塞がる者は全て叩き潰す!」
「ドモンさんはちょっと極端なのよ」
しかしアスカはそれには賛成しなかった。
「何か拳だけで全てを語ろうとするし」
「それが悪いのか?」
「悪いってゆーーーか他の話し方ないの?」
「あるとでもいうのか」
「・・・・・・もういいわ」
これには流石に呆れたようであった。
「ドモンさんに言ったあたしが馬鹿だったわ」
「あら、そうは思わないわ」
レイがそう言葉を入れてきた。
「人間は口だけで話をするものじゃないから」
「拳だけで話もできないわよ」
「そうね。人は心で話をするから」
「そりゃまあそうだけれど」
「俺は心でも話すぞ」
またドモンが言った。
「この熱き血潮でな!!」
「・・・・・・わかったからもういいわ」
いつもの調子が崩れていた。どうもアスカは彼が苦手なようであった。
「何となくレインさんの苦労がわかったし」
「あら、慣れるとそうでもないわよ」
「レインさん」
「私も最初はドモンには手を焼いたけれどね。今でも少し」
「そうでしょうね」
「というか会話通じないし」
「そうなのよ。あんなのでしょ?最初は何度絶交だって叫んだか」
「それでも絶交しなかったんですね」
「まあね」
シンジの問いに答える。
「ドモンが小さい時から知っていたし。色々と面倒を見てきたしね」
「そうだったんですか」
「おさなじみって・・・・・・。昔からあんなのだったんですか?」
「あんなのとは言ってくれるな」
「けど実際にあんなのだし。それでレインさん」
「はい」
「ドモンさんと今まで一緒にやってこれた秘訣って何ですか?」
「秘訣」
「ええ。何か異星人と話している気持ちになりませんか?」
「そうね。本当
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