第二十八話 同床異夢
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そこまでいくとね。関係ないかも」
「クワトロ大尉は凄いからなあ」
「うん。この前の戦いでも小隊単位で敵を倒してたし。マスターアジアみたいだ」
「あの人のことは出さないで」
しかしアスカはそれに関してはいい顔をしなかった。
「どうして?」
「あんな不自然な人は御免よ。訳がわからないから」
「そうかなあ。僕は憧れるけれど」
「・・・・・・あんたホモ!?」
「な、何でそうなるんだよ」
シンジはそれを聞いてかなり狼狽した。
「僕はそんなんじゃ」
「けれど憧れてるんでしょ」
「うん、そりゃ」
それは素直に認めた。
「強いし。堂々としているし」
「確かにね」
アスカは不承不承ながらそれを認めた。
「素手で使徒を倒しちゃうんだもんね」
「いや、それだけじゃないけれど」
「他にもあるの?」
「格好よくない?何かどんあことでも強引に解決しちゃうっていう雰囲気があって」
「強引過ぎるわよ」
「そうかなあ」
「いい、あれは人間じゃないのよ」
「じゃあ何なんだよ」
「宇宙人かも知れないわよ。そのうち大気圏を生身で突破しちゃうかもね」
「それじゃあゼータじゃないか」
「どうした?」
それにカミーユが反応してきた。
「カミーユさん」
「言っておくがモビルスーツでもそのまま大気圏を突入したり突破したりはできないぞ。ゼータは別だがな」
ゼータとその発展型であるゼータUは大気圏突入が可能なのである。これはそういったふうに設計、開発されている為である。モビルスーツに限らず他のマシンでもこれは無理であった。
「わかってますよ」
「けれどあの人なら」
「有り得る、か」
「ニュータイプでも無理ですよね」
「悪いがニュータイプは超人じゃない」
カミーユの答えはそれであった。
「そんなことはできない。悪いがな」
「そうでした、すいません」
「謝る必要はないさ」
シンジにそう返した。
「ただわかって欲しいだけだ」
「はい」
「それに誰だってなれるしな」
「誰にもですか」
「ああ。ティターンズにいる連中にしろそうだしな」
「アースノイドでもなれるんですか」
「ほんの些細なことからね。俺だってそうだった」
「カミーユさんも」
「アムロ中佐やクワトロ大尉だってそうだろうな。ティターンズにいるジェリドやヤザンがサイコミュ搭載のモビルスーツに乗れるのもそうだからなんだ」
「そうだったんですか」
ヤザンのハンブラビ、ジェリドが乗ることもあるバウンド=ドッグはサイコミュ搭載型である。これは彼等がニュータイプ能力を僅かながら持っているからであるというのがカミーユの見方である。
「君達も最初に比べて勘や動きが比較にならない程になった。そういうことさ」
「能力を引き出すってことでしょうか」
「簡単
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