第二十八話 同床異夢
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に手を焼いているし」
「でしょうね」
「ドモンの食事から服の洗濯までやってるけれど」
「えっ!?」
皆それを聞いて驚きの声をあげた。
「それ本当ですか!?」
「ええ、それが何か」
「じゃ、じゃあドモンさんの下着なんかも」
「トランクスもね。当然よ」
「一緒にレインさんのも洗ってるんですよね」
「勿論よ。それがどうかしたの?」
「あ、あのそれって」
「恋人同士とかそんなんじゃ」
「あら、それはないわ」
だがレインはそれを笑って否定した。
「ドモンは私にとってパートナーなんだから。単なる」
「そうですか」
皆それを聞いていささか拍子抜けした。
「そうですね。驚いて損した」
「何を驚いているのかちょっとわからないけれど」
「なあ」
それを聞いていたマサキが小声でデメクサに話し掛けた。
「もしかしてレインさんもかなりの天然か」
「それはマサキさんも良く知っている筈ではないでしょうか」
「どういう意味だよ」
「あれ、前一緒にレースのチームを組んでいませんでしたっけ」
「それは話が違うぞ」
「あ、すいません」
「少なくともあんたは言えた義理じゃないよ」
最後にシモーヌの言葉が締めとなった。
「さて、話はお終い」
ミサトが一同に対してそう言った。
「やるわよ。一気に」
「はい」
「全機出撃。正面から叩くわ」
「正面からですか」
「そうよ。ここまで来たら変な小細工は無用よ」
「それもそうだな。流れはこっちにある」
クワトロもそれに同意した。
「私とアムロ中佐が先鋒を務めよう。それでいいか」
「ええ。お願いできますか、大佐」
「ふふふ、大佐か」
「あ、すいません」
ミサトは思わず口を塞いだ。だがそれは実は正解であった。
「今は違いましたね」
「そういうことだ。では行くか」
「はい」
皆格納庫に向かった。シンジはその途中でトウジに尋ねた。
「なあトウジ」
「何や」
「さっきミサトさんクワトロ大尉を大佐って呼んだよね」
「ああ」
「あれってやっぱりジオンの赤い彗星のことなんだね」
「当たり前やろが」
トウジの答えは素っ気無いものであった。
「御前かてクワトロ大尉がホンマは誰なんか知っとるやろ」
「うん」
ロンド=ベルでそれを知らない者はいなかった。それはクワトロの乗る赤い機体でもわかることであった。
「何で今更そんなこと聞くんや?」
「いや、階級が気になってね」
「それか」
「今クワトロ大尉って正式にはどんな階級になってるんだろ。まさか本当に大尉じゃないだろうし」
「一応佐官待遇にはなってるみたいよ」
アスカがそれに答えた。
「アスカ」
「アムロ中佐と一緒にいあるから。同じ待遇みたいよ」
「そうだったんだ」
「どっちにしろあ
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