第二十七話 オデッサの戦い
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るのを察していたからだ。
「うっ」
突如としてシーラが声をあげた。
「シーラ様、まさか」
「はい、来ます」
カワッセに対してそう答える。
「これはドレイクです」
「やはり」
「ドレイクだけではありません」
エレも言った。
「エレ様」
「エイブ、ショウ達は近くにいますね」
「はい」
「彼等に伝えて下さい。赤い髪の女もこちらにやって来ていると」
「赤い髪の女」
そこにドレイク軍が姿を現わしてきた。ウィル=ウィプスの巨体が空に浮かび上がっていた。
「来たな」
「相変わらず派手な登場しちゃって」
ショウとチャムがそちらに顔を向けた。
「ドレイク、また地上を戦乱で乱すつもりか。その野心で」
「ショウ」
そんな彼にエレが声をかけてきた。
「エレ様」
「気をつけて下さい。ドレイクだけではありません」
「というと」
「貴方も感じませんか、この悪しきオーラを」
「悪しきオーラ」
「そうです。赤い髪の女のオーラを」
「赤い髪の女・・・・・・まさか」
それはショウもよく知っている女であった。嫌でも忘れられなかった。
「それがこちらに向かってきています。注意して下さい」
「はい」
ショウは真摯な顔でそれに頷いた。そして前を見た。
「皆」
まずは仲間達に声をかけた。
「ニー達はオーラバトラー達を頼む」
「了解」
「トッドとマーベルは俺の側にいてくれ。いいな」
「わかったわ」
「御前も感じているんだな」
「ああ」
トッドの言葉に応えた。
「ここまで近くなら・・・・・・わかる」
ショウは言った。
「ジェリル=クチビ、あくまで戦いに快楽を追い求める気か」
「あの女にゃ何を言っても無駄だぜ」
トッドが言った。
「あいつの音楽を聴いたことがあるんだがな」
「ヘビメタとは聞いている」
「ああ。しかし普通のヘビメタじゃねえ」
「どういうことだ?」
「一言で言うといかれてやがるな。まともじゃねえ」
「だろうな」
ショウはそれに同意するところがあった。
「ジェリルは明らかに何かがおかしい。そのオーラは増幅する一方だ」
「このままじゃ何かえらいことが起こりそうだな」
「ああ」
「二人共、そんなこと言っている場合じゃないわよ」
ここでマーベルが話に入ってきた。
「マーベル」
「来たか?」
「ええ。見て」
既にドレイク軍とロンド=ベルも戦いに入っていた。その中で二機のレプラカーンがショウ達のところに向かってきていた。
「ショウ、久し振りだな!」
その中にいる白人の男が彼に声をかけてきた。
「アレン=ブレディ!」
「俺もいるぜ!バイストンウェル以来か!」
「フェイ=チェンカ!」
「チッ、やっぱりこの二人も一緒かよ」
トッドは二人の姿を認めて
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